遺伝屋ブログ

酒とカメラとアウトドアの好きな大学研究者です。遺伝学で飯食ってます(最近ちょっと生化学教えてます)。

科研費シーズンは意外と実験が進む

2017-10-07 22:35:23 | 大学生活
曇り空の一日でした。夕方は少しポツポツ来てたかな・・・。

飛びにいけば、まあ離陸はできただろうけど、そんな楽しいフライトになりそうもないし、飛ぶなら3連休の日曜か月曜だろうと考えました。
てなわけで、大学へ出勤。まずは午前中にちょいと実験してからデスクワークと思ってたら、思わず午後一時までかかってしまった。事務する部屋に戻ったらデスクワークがわんさかある。そうなると、すんごく実験が進むんですよ。しかも後から後からアイデアがわいてくる。試験前に部屋の掃除が進むのと同じ原理なんだね。そんなわけで、科研費シーズンは意外と実験が進むのですよ。忙しいのに。(==;

上の写真は、大学に行く途中にボンネットにいた同乗者。途中、車を停めて空き地の雑草の葉っぱの上に置いてきました。いなかで暮らすとこういうことがあるので、心がなごみますな。

実験で時間がかかったのは、ちょいと予想外の表現形質があって、深掘りしてみようと思ったからです。GAL1 promoterにある遺伝子を繋いである突然変異細胞内で発現させようとしたら、そもそもその変異細胞はガラクトース培地で増殖しなかったんです。でも、その変異細胞に野生型遺伝子を入れてコンプリしてやると、何ごともなかったようにガラクトース培地で増殖する・・・その遺伝子変異が原因だったみたい。遺伝的背景でガラクトースを好まないくらいならそれもあるかと思ってたら、なんだか他の醗酵性の糖類でもあかん。それならおもしろそうだ。それでもうちっときちんと増殖を観察せんとあかん思いました。面白そうってだけで突っ込んでいくとエラいことになるからな。あーエラいことになりたい。www

地球の生物には、酸素呼吸もあれば、酸素なしの「呼吸」もあるのですよ。切り替えってどうなってんだろうね。

35億年前、月は大気に覆われていた NASA発表
約35億年前の月は大気に覆われていたとNASAが分析結果を発表しました。火山活動で大量の水蒸気などが噴き出し、約7千万年にわたり表面を覆ってたとのこと。約35億年前には、一酸化炭素や水蒸気などからなる大気が、最大100キロの厚さで表面を覆っていました。水蒸気は宇宙空間に失われたが、一部は太陽光が届かない極地などに残っているとみられています。
昔、月はもっと地球に近くて、今もジワジワ遠ざかっているそうです。地球と同じように大気があってもおかしくない・・・のかな?。
太陽系の惑星がもつ衛星の中で、月は親分の惑星に対して大きさの比が桁外れに大きいのです。衛星は惑星にたいしてずっと小さいもの。月はでかすぎる。でも、月の回転の中心が地球側にあるから、分類上地球の衛星ってことになってますが、これからどんどん離れていくと回転の中心が地球から出てきます。そうなるとガミラスとイスカンダルのように『双子惑星』となるらしい。

とりあえず、我が地球の南半球も観察しといた方がええです。
豪で猛威のインフルエンザ、北半球の冬にも? (THE WALL STREET JOURNAL)
インフルワクチン 不足の恐れ 13歳以上は原則1回(毎日新聞)
今年オーストラリアで流行したのは昨年の冬に米国で広まったものに似たH3N2亜型。H3N2型はH1N1型に比べ、特に高齢者が感染すると重症化し、入院や死亡に至るケースもあります。ウォールストリートジャーナルの記事にはより強力だが副作用もあるワクチンをつかうべきだと書いております。まあ、日本じゃアウトでしょう。一人でも副作用で苦しむ人がいると、その病気で何人死のうとも「ワクチン怖いキャンペーン」を日本のマスコミは展開しますから。
ほんで、日本の厚生労働省・・・選んだ四種のウィルスのうち1種類がワクチンの増産に向かないことが判明。昨年度と同じ株に変更しました。さすがにハイシーズンに間に合わなくなりそうだということで、厚労省は使用量を抑えるために13歳以上は原則1回の接種にとどめるよう周知を求めました。

本日のお酒:インドの青鬼 INDIA PALE ALE + 鹿児島麦焼酎 隠し蔵
コメント
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