遺伝屋ブログ

酒とカメラとアウトドアの好きな大学研究者です。遺伝学で飯食ってます(最近ちょっと生化学教えてます)。

暑さよりも南風が強くて

2023-07-15 23:53:48 | BIONEWS

暑さよりも南風が強くてすごかった。
15日の県内 おおむね曇り 暑くなる見込み熱中症に十分注意 (NHK NEWS WEB)
gooニュース
今日15日(土)の天気予報三連休初日は東北で大雨関東以西は蒸し暑い

高気圧が勢力強め猛暑日復活
明日は広範囲で危険な暑さに(ウェザーニュース)

明日も午後までは強風だと思うけど、夕方にはおさまるかな・・・・。気温は高いと思うよ。

細胞寿命とか細胞死の仕組みは生物種固有のものに近いので、ハダカデバネズミのシステムをそのまま人間に持ってくるのはあかんと思う。それよりもあらゆる種で調べていくことでその生命システムの根源的な部分が見えてくる。すでにわかっている生命現象の多くは微生物に対する研究がベースになっているもんだしね。ヒトをそのまま使ってわかったことなんか少ないんだよ。だって、研究者にとって一番直接実験に使いにくい生き物が「ヒト」なんだから。
最長寿齧歯類ハダカデバネズミでは老化細胞が細胞死を起こすことを発見~種特有のセロトニン代謝制御が鍵~(西日本新聞)

〈以下引用〉
一般に老化細胞は、不可逆的に増殖を停止した細胞で、細胞死を起こしにくく、加齢に伴い組織中に蓄積します。蓄積した老化細胞は、多様な炎症性タンパク質などを産生することで、組織の炎症、老化、そして癌を含む多様な加齢性疾患の発症を促進することが報告されてきました。デバは最大寿命が37年以上の最長寿齧歯類であり、老化及び発がんに対して耐性を持つことが知られています。

んで、ハダカデバネズミは他の種ではみられない細胞死の機構を持っていて、老化した細胞は尽く死なせて処理してしまう。これがこの長寿ネズミの老化耐性・がん耐性の秘密の一つかもしれないとのこと。
今これを書いてる自宅ではEMBO JOURNALを読めないので、記事にある「特殊なセロトニン代謝」というのはなんともわからないです。
セロトニンはアミノ酸の一つトリプトファンから2段階の反応を経て合成される生理活性アミンの一つです。基本的にセロトニンは脳内では覚醒のホルモンとして機能し、睡眠から目を覚ますのに主要な働きをする。消化管ホルモンとしても腸の蠕動運動を刺激するものとして知られています。細胞死関係だと、セロトニンは脳のグリア細胞の細胞死を防ぐとか、脂質過酸化物の発生を抑えるとかが、調べると出てくるんだけど、そこら辺の生命現象が今回のハダカデバネズミでの発見と底通しているのかもしれませんね。

本日のお酒:KIRIN SPRING VALLEY サマークラフトエール 〈香〉 + 梵 純米大吟醸 磨き五割


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