バイク日和。気温もちょうどいい感じ。
明日もいい天気。
毒を持って毒を制す?!
アフリカで生まれたホモ・サピエンスは他の大型類人猿と違う突然変異を持ってました。酒に強いんです。ところが、欧州大陸に渡りユーラシア大陸を西に進んで黄河流域に達したところで変異が起こって酒に弱い遺伝子をもった個体が出てきた。そこは稲作地域で未熟なりに文明を持っていたので、淘汰されずに残ってしまった。だから東アジア人には遺伝的に酒に弱い人が4割りくらいいる。少しのお酒で顔がすぐ真っ赤になるのを「アジアンフラッシュ」と言います。
〈以下引用〉
インターネット上で807人について調査した。飲酒で顔が赤くなると答えた人は445人、ならないと答えた人は362人だった。
インターネット上で807人について調査した。飲酒で顔が赤くなると答えた人は445人、ならないと答えた人は362人だった。
このうち、2回目のワクチン接種が進んでいた2021年8月末までに新型コロナに感染した人は、アジアンフラッシュ体質でない人を1とすると、アジアンフラッシュ体質の人は0.21で、感染の確率は約5分の1だった。
全期間でみても、アジアンフラッシュ体質の人はそうでない人に比べ、罹患(りかん)率も入院率も低く、発症の時期も遅くなる傾向があった。
〈中略〉
松本准教授は、アジアンフラッシュ体質の人はアルデヒド類を解毒しにくいため、普段から体内のホルムアルデヒドの濃度が高めで、そのことがウイルスからの防御になっているのではないかという仮説を立てている。
顔が赤くなるのは、アルコールを代謝してできるアルデヒドを消去する酵素が弱いから。なんか、ずるいなぁ。
筋萎縮性側索硬化症(ALS)は遺伝病でして、いくつかのタイプがあるんですが、SOD1遺伝子の変異タイプの患者さんに薬が開発されました。
SOD1遺伝子がコードしているタンパク質はスーパーオキシドディスムターゼ(SOD)という酵素。この酵素はマイナス電荷を持つ電子を持つ酸素分子、酸素のアニオンラジカルを酸素と過酸化水素にします。つまり細胞内に発生した活性酸素種を処理する酵素です。SODによって生じた過酸化水素も活性酸素種の一つですが、ラジカルは持ってません。カタラーゼという酵素によって水と酸素に分解されます。
トフェルセンはALSを発症させてしまう変異型SOD1のmRNAに対するアンチセンスオリゴヌクレオチドです。変異した遺伝子が働くのを抑えるわけですな。新型コロナに対するワクチンがヌクレオチドだったので、ヌクレオチドの医薬としての使用の敷居が下がったのかな。変異遺伝子が悪さをする疾患には色々と有効かもしれません。遺伝子が損傷してる場合の疾患には使えませんが・・・。
本日のお酒:KIRIN 晴れ風
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