夏の暑さ。なつっぱれ。
今日はネクタイ無し。
世界で最も広く服用されている薬。
コレステロールは脂質二重膜でできている細胞膜に強度や弾力を与える物質で、これがないと細胞膜はブヨブヨで弱っちい膜でしかなくなります。細胞膜づくりに欠かせない脂質成分。だから卵にはコレステロールが豊富に含まれてます。細胞分裂で細胞を増やすには必須なのです。
卵にはコレステロールの吸収を調整する成分もあるそうですから、卵食いまくったからといってコレステロール値がズドーンと上がるわけではありません。だから、現在は高脂血症の人に対して卵を控えるようには指導されません。
私たちの体にあるコレステロールのうち食品から来るのは2割程度で、8割がた自分で作ってしまう。んだから、食事でコレステロールを控えても自分の細胞が自分で作っちまうんで効果はない。てなわけで細胞にコレステロールの生産を止めさせる薬が必要になります。コレステロール生合成の鍵となる酵素は、HMG-CoA還元酵素。コレステロールが十分あれば、この酵素の活性が下げられて生産が細る。少ないなら酵素活性は上がって生産量が上がる。律速酵素なのだ。こいつを止めないといけない。この酵素を標的とした薬が遠藤先生が開発した「スタチン」。彼は米に生える青カビからスタチンの一種を発見したそうです。
紅麹カビもスタチンの一種「ロバスタチン」を生産します。紅麹で醸された食品に健康効果があるのは、これのおかげ。ロバスタチンは薬としても処方されています。
自然の成分ならなんでも安全?
人工の成分は危険? とことん調べられているからリスクもベネフィットも明らかなだけで、自然のものはよく調べられていないからわかんないだけです。
キシリトールは木の木質を構成する成分キシロースの糖アルコールで、カリフラワー、ナス、レタス、キノコ、ほうれん草、イチゴなどの食品に自然に含まれています。
冷涼感のある甘さをもち、カロリーは低く、血糖値を上げない。保水能力に長け、バイ菌もきにくくなる。んだから、虫歯も防ぐ。善玉菌の餌になるんで腸内環境も良くなる。
ほんで新しい研究報告。「エリスリトールとキシリトールは血小板を凝固しやすくさせる可能性があることが明らかになった。凝固した血栓は血管から剥がれ、心臓に移動して心臓発作を引き起こしたり、脳に移動して脳卒中を引き起こしたりする可能性がある。」とのこと。まあ、まだ可能性があるってとこみたいやね。どの程度のもんなのかは、これからの研究に期待。ちゃんと覚えておきましょう。
本日のお酒:無し
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