遺伝屋ブログ

酒とカメラとアウトドアの好きな大学研究者です。遺伝学で飯食ってます(最近ちょっと生化学教えてます)。

なんにもしないのは政治じゃない

2014-07-24 23:39:21 | たわごと
航空機の大きな事故が起こると、なんだか続きますね・・・。

ボイスレコーダーに改ざんなし…蘭調査当局(読売新聞) - goo ニュース
ブラックボックスは無事に欧州側へ引き渡されたようです。親ロシア派勢力が事件後に回収したブラックボックスは、まずマレーシア政府に返還され、その後、事件の国際調査を主導するオランダ政府に提供されました。幸いボイスレコーダーは改ざんされてないようです。

裏話しがウォールストリートジャーナルに出てました。
遺体とブラックボックス回収、マレーシア首相の危険な賭けが奏功 (THE WALL STREET JOURNAL)
遺体とブラックボックスの引き渡しは、マレーシアのナジブ首相がどんな欧州の指導者も取らない危険な賭けに出たからだそうです。欧州の各国政府は分離派の法的地位を認めないまま戦闘地域に入り、安全上のリスクを取るという行動を取りあぐねていました。しかし、ナジブ首相は外交上の常識と安全をかなぐり捨て、派遣団をドネツクに投入。戦闘地域でほとんど誰も知らない武装集団と直接顔を合わせて遺体とブラックボックスを得たのだそうです。
ただしその代償は、墜落現場が「ドネツク人民共和国の領土」だと認めさせられたこと。これは一定の支配を明確に承認するという提案であり、欧米からの制裁を受け分離派の最大の支援者であるロシアでさえ避けてきたことです。記事に『ドネツク人民共和国の「承認」はウクライナや米国政府の反感を買う可能性がある。』とありますが、欧州やロシアからも反感を買うかもです。
ナジブ首相に近い関係者は「彼にとって重要なのは結果だった」とした上で、「彼は地上を支配する人々を見ていた。その地上には私たちの航空機があり、遺体があり、ブラックボックスがあった」と述べたそうです。
昨日「汚い大人」の出番だと書きました。美しい正義やらきれいな理屈やらを述べ立ててなんにもしないのは政治じゃありません。マレーシア政府、なかなかやります。

マレーシア航空が今度はシリア上空を飛んでいた (NEWSWEEK)
あの事故後、マレーシア航空はウクライナ上空を飛ぶのを止めてシリア上空を飛んだってのは、どういうことなのかなぁ・・・? あそこも立派な紛争地だぞ。マレーシア航空、なかなかやります。悪い意味で orz

アウトバックが車検から帰ってきました。このむやみやたらに高額の費用がかかる制度、なんとかなりませんか。昔、米国との構造協議ってのをやった時に問題になったんだけど、うちの政府はこれを無くすと日本の部品メーカーや自動車整備業者が潰れるってたわごとをぬかしてました。第三の矢で潰してよ、そんな業界。なんにもしないのは政治じゃないってば。

本日のお酒:なし
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