遺伝屋ブログ

酒とカメラとアウトドアの好きな大学研究者です。遺伝学で飯食ってます(最近ちょっと生化学教えてます)。

容量は2.6TB、ファイル数は1150万件

2016-04-05 22:38:00 | たわごと
今日は天気いいだろうなと思って目を覚ましたんだけど、道路はべちゃべちゃに濡れててさっきまで雨が降ってたみたい。今日も車で出勤かぁ。
今日で新入生のガイダンスは終わって明日からは通常授業です。僕の今季初講義は、2限目に新入生向けにやります。3限目と4限目は短大で出張講義(4号館から5号館への移動だけですが・・・)。
日経平均は6日続落、1万6000円割れ 円高嫌気し一時424円安
今日はすんごい下がりましたね。原因は急な円高というか・・・ドル安みたいです。今夜の欧州(ロンドン市場)では1ドル110.28円まで行ったみたいですよ。

ロイターはこんな解説記事をだしてます。
アングル:下げ止まらないドル/円、注目される日米実質金利差 (REUTERS)
FRBは金利をじりじり上げようとしていて、日銀はマイナス金利へ・・・金利差は広がってるようですが、それは「名目」。実質金利差は縮小しているそうです。
〈以下引用〉
実質金利は、名目金利から期待インフレ率を引いて算出される。〈中略〉米国ではインフレ指標が改善し、インフレ期待が上昇してきているが、米連邦準備理事会(FRB)は早期利上げへに慎重姿勢を示し、名目金利は低下。この結果、米2年債実質金利は1月下旬にマイナス1.15%だったが、足元ではマイナス1.38%とマイナス幅を拡大させている。一方、日本では、マイナス金利政策を受けて名目金利は急低下したものの、この間に期待インフレ率も低下した。このため足元で2年債の実質金利はマイナス0.39%と、マイナス金利政策決定前のマイナス0.49%付近からマイナス幅が縮小した。この結果、日米の実質金利差はマイナス0.66%がマイナス0.99%程度へとマイナス幅が拡大(プラス金利での金利差縮小と同じ作用)し、相対的な円の魅力は高まった。

つまり、名目の金利を動かしても物価が思ったように動いてくれないと、どーにもならないとゆーことです。ほんで、金利を上げてもドルは上がらず、マイナス金利にしても円は安くならない・・・。

でも、この世界レベルの大スキャンダルが為替変動の引き金を引いたと僕は思うよ。
エドワード・スノーデン氏「史上最大のリークだ」。世界の大富豪たちの金融取引を記した「パナマ文書」が流出
著名人巻き込む「パナマ文書」の衝撃、各国政府が調査開始 (REUTERS)
世紀のリーク「パナマ文書」が暴く権力者の資産運用、そして犯罪 (NEWSWEEK)
租税回避地、いわゆるタックスヘイブンへの法人設立代行において、世界で4番目の大きさを誇るMossack Fonsecaという法律事務所。パナマにあるこの事務所から、とんでもない情報がリークされました。内容は、世界中の著名人たちが、主にタックスヘイブンにてどのように資産監理していたかを示すもの。名を連ねているのは、政治家や経済人、著名スポーツ選手など、いわゆる「世界トップの大金持ち」たち。あのスノーデン氏をして「データジャーナリズム史上最大のリーク」と言わしめた今回のリーク。その漏れたデータの容量は2.6TB、ファイル数は1150万件にも及ぶとのこと。こりはすごい。
ネットニュースで名前が挙がってるのは、ロシアのプーチン大統領、ウクライナのペトロ・ポロシェンコ大統領、アイスランドのグンロイグソン首相、アルゼンチンのマクリ大統領、カタールのハマド・ビン・ジャーシム・ビン・ジャブル・アール=サーニー前首相やハマド・ビン・ハリーファ・アール=サーニー前首長・・・著名人の家族でもすごいっすよ、英国のキャメロン首相の亡父、エジプトのムバラク元大統領の息子、シリアのバジャル・アサド大統領のいとこ、パキスタンのシャリフ首相の子供たち、アゼルバイジャンのアリエフ大統領の親族。そして、民間の著名人ではジャッキー・チェン、ライオネル・メッシ♪
中国では報道規制がかかっています。どうも文書には中国の習近平国家主席など、同国の現職・旧指導部の一族に関連したオフショア企業が入っているらしいです。
これはちょっと世界の金融界では「有事」でしょう。リスク資産に投資しようなんて気が起きませぬ。円でも買っておかないと怖くてしょうがない。たぶん。

本日のお酒:なし
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