看護学生は、実習に行く前に、座学で精神疾患や精神病、精神科看護を勉強します。
しかし、実際に精神科に実習に行くと、病名診断されているけど、症状が全くない普通のおっさん、おばさんが生活しているだけと分かります。
空笑や独り言をしたり、放歌したりしている人を見て、「幻聴を会話している」とか「幻聴に命令されて歌っている」と勝手に解釈して「この人たちは病気である前提」で入院患者を見ています。
(独語も放歌も向精神薬による脱抑制です。脱抑制とは酔っ払い、泥酔、酩酊してへらへらしている状態をイメージしてください)
そして、臨床指導者も、「病気の症状が見れて良かったね」と誇らしく思い、「病気がそうさせている」前提で決めつけて教えます。
(ある意味、実習指導者の自尊心を高めるための実習となっています)
長期入院しているのに症状が治らないなら、「医師や看護師は何してるの?いる意味あるの?薬の意味あるの?」と思います。
しかし、現実に入院しているのは社会に出る意欲がない、世捨て人のようなおっさんおばさんです。
「病気である前提」で介入しなければならないので、看護学生は違和感を感じます。
実際の病棟のルーティンは、薬物療法(向精神薬)の副作用によって、
・二日酔いのように身体が思うように動かず、1日ベッドに寝ているだけの人
・多飲水や眠剤によって、失禁してしまう人
・カフェイン依存の人
・知的障害によって、ステーションのドアを叩き続ける人
に「介護」しているだけなのです。
医療ではなく、介護、つまり福祉的介入をしているのです。
精神科医療による、薬物療法と安静のための隔離収容によって、人格水準が低下した人たちに対して、「病気が進行していった」「人格解体していくのは病状だ」と屁理屈をこねます。
(「病状が進行していない人もいるのはなぜ?患者の個別性で逃げないで答えてください」と質問したくなります)
実際、統合失調症3大症状として
①陽性症状(幻覚・妄想)
②陰性症状(無為・自閉)
③認知機能の低下
と教えますが、①②③とも精神科医療の治療による弊害でしかありません。
①の陽性症状は覚醒剤や麻薬使用者に起こる作用です。
治療の結果、つまり薬物療法によって生じているものです。
向精神薬によって脳機能に異常を来し、目に見えない悪霊や雑霊(地縛霊)とチャンネルが合って、繋がってしまうのです。
そして②③の陰性症状、認知機能障害は、薬物と隔離収容、徹底管理されて生活によって起こる、2次障害、施設症(ホスピタリズム)なのです。
精神科医療において、1年以上入院している人を「長期入院患者」と定義しますが、1年以上入院している人達は、精神科医療によって、自律性を奪われます。
自律性とは「社会性」や「主体性」を表すもので、自己決定する力、「推論・判断・実行・事後処理」する能力です。
>>>>>>>>>>【自分が病気だと分からない?自立性が奪われる理由】
自分の意志で「退院したい」と言っても、
「まだ病識がないのですね、無理です」と言われます。
自分の意志で「こんな薬飲みたくない」と拒否しても
「病識がないのですね。これはあなたの病気や症状を和らげるために処方されたお薬なのに」と言われ、お尻に筋肉注射され、身体が動かなくなる。
「これは薬害だろ?」と言っても、「薬にはメリットデメリットがあります。メリットの方が大きいので、多少の副作用は仕方ありません。それが分からない時点で病識がありませんね」と言い返される。
一方的に治療のためと言って、自己決定が許されない生活を余儀なくされるからです。
このような非常識な世界で適応していくためには
「退院するのが不安です」
「落ち着かないので不安です、薬をください」
と行動するしかありません。
しかし、社会復帰するために、社会に出て一人暮らしや、働いて生活していくためには、自己責任、自己決定していかないといけません。
子育てで「あれもこれもダメ」と言われて育った子に「自立心」は芽生えるでしょうか?
罰を受けるのが怖くて「指示待ち人間」になってしまうでしょう。
精神科看護では、「ルールに従うことが治療だ」という信念のもと
「もう一度、指示待ち人間」を作り直しているのです。
>>>>>>>>>>>【退院させたらダメ】
精神科看護の実習では、その人にあったQOLの向上に向けた目標設定をします。
そして、その目標まで到達できていない原因を明らかにし、看護問題を挙げます。
「病院経営のため、現状維持で良い」と考える病院側の考え
と看護問題は相反するのです。
ですから、本当に患者の自立に向けた看護をしようとすると、どうしても、遠い未来に「退院」という目標が出て来てしまいます。
患者に退院を意識させることとは、「管理された生活から抜け出すこと」や「人生に目標を持って生きること」「希望を持って生きること」なのですが、本当に「退院したい」と言い始め、精神医療審査会などに連絡し、退院していってしまったらベッド稼働率が低下してしまうため、病院経営的には大問題なのです。
(コロナ後、精神科病院の損益分岐点売上高はベッド稼働率90%まで上がって来ています!300床の病院なら270床です。)
慢性期病棟のベッド稼働率が低下したら、赤字経営になります。
そのため、看護学生が来て、退院促進していったら、病院は困ります。
実習指導者は「退院する気もない患者だし、退院する訳ない、退院させる必要もない」という常識の世界で働いているため、看護過程が理解できないのです。
そして、「希望」とは何か?人間の幸福とは何か?について理解していないと目標設定もできませんから看護過程の指導もできないでしょう。
「心の問題」と「人生の問題」が繋がっていないと、精神科看護実習において、実際の「目標設定ができない」のです。
そのため、「いいのよ。無理に退院しなくても。患者さんがこのままでいいっているんだから。患者さんの意志を尊重してあげて。看護学生の独りよがりな計画に巻き込んではいけない。
無理に退院して再発すると、前よりも悪化するだけだから」と寝言のようなことを言うのです。
本当は「退院の意味やQOLの意味が分からない」のです。
現状維持はQOLを低下させるだけです。
QOLの向上は「成長」しかありません。
しかし、人間について正しいことを学ばない看護学や医学には「成長」や「幸福」の意味を知りません。
だから看護過程ができないし、精神科看護はよくわからないとか、難しいと感じるのです。
~~~~~~~~~~~~
精神科領域において、看護過程がしたいなら、人間について本質を理解しなければなりません。
実際私も臨床で勤務していた頃は、「精神科看護とは何か?」を理解していませんでした。
それこそ、主治医が許可出すまで監視しておく仕事、つまり刑期が終わるまで囚人を更生させる刑務官ような仕事ぐらいにしか考えていなかったのです。
ですから、実習指導をしていても、患者の症状を伝えるだけで「じゃあどうすればこの人たちは退院して社会生活ができるようになるの?」というところまで考えるに至りません。
>>>>>>>>>>【人間について正しく理解できないと何も始まらない】
「人間について」正しく、理路整然と学べる学問がこの世にはありません。
ですから、私たちは「聖書」から、ラプトブログがから、人間について、人生の本質について学ばなければならないと思います。
また現代医学は脳の事が分かっていません。
それは脳を単なる臓器だとしか考えていないからです。
目に見えない世界を否定しているから、いつまでたっても脳の事が理解できないのです。ですから、外傷や出血以外の影響で、脳に起こっている異常が何なのかもわからないのです。
精神科看護に必要なのは成長です。最後に、人間について、人生について正しく学べる記事をご紹介します。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます