7月10日から13日まで、山形に行って来ました。
色んな事に恵まれた、ハッピーな旅行でした。
仕事としてのコンサートは11日と12日でしたが、一日早く出発して、山形観光に、いざ出発!
山形新幹線は、在来線と同じ線路を走るんだったなー、と福島を過ぎた山の中で思っていたら、電車が停まりました。
地震だったのです。あとで聞いたらマグニチュード7.3とか・・。
車両には影響無かったのですが、しばらく停まるアナウンスがあると、乗客はドリンクや食料を買おうと車内販売に集まってきて、売り子さんもややパニック気味となっていました。
でもやがてゆっくり動き出して、40分遅れで山形駅に到着。
北山形在住の親友・裕美ちゃん先生が出迎えてくれました。
まずは、荷物をホテルに預けに行きました。
駅前が広場になっていて、その中の”けもの道” みたいな通路を行きます。
可愛い花笠が飾ってありました。
さて、文翔館の前を通って、大野目にある美味しいお蕎麦屋さんへ。
大繁盛の『惣兵衛』という大きなお蕎麦屋さん。
おろし蕎麦を頂きました。辛み大根・・美味しかったです。
お蕎麦じたいの味が素晴らしい、今までの人生で最高のお蕎麦!
入り口そばに蕎麦の花が咲いていました。
お土産に種をもらったけど、こんな風に咲くかな・・?
さあ、いよいよ天童市と山形市の狭間に位置する《山寺》の天狗岩が見えて来ました。
《山寺》は、松尾芭蕉が「閑さや 岩にしみ入る 蝉の声」を詠んだ場所として有名です。私も芭蕉さんが聴いたのと同じ”蝉の声” を是非一度聴いてみたい、と長年思っていました。
芭蕉が訪れたのは新暦で7月13日。この日は7月10日ですから、同じ季節。聞こえるかなー? でもまだ蝉は早いんじゃないかなー? でも聞こえたらいいなー・・と期待に胸が弾みます。
門前町は観光地ズレていない、落ち着いた雰囲気。
立石寺前の川。
橋。
登山口。
いよいよ階段。
根本中堂。
一応、記念撮影。
ハイ、山形美人代表・裕美ちゃん先生です。
根本中堂にいらっしゃる布袋さま。あちこち撫でまくって健康を祈念。
内部には曼荼羅が掛けられています。
清和天皇の御宝塔。山寺内で一番古い石塔。
その横に咲いていたガクアジサイ。
こけし塚。
芭蕉と曽良の像。
幹のヒダが斜めにねじれている。
長い数珠球を引っ張って、”ぴんぴんころり” を祈願。
これは、何だっけ?
いよいよ山門。ここで入場料。大人参百両。さーて、目指せ、八百段!
うっそうとした木立の中を登って行きます。登り始めてじきに「意外に苦しいかも・・」
睡眠不足が祟ったか、Wii で鍛えていたつもりが、ここに来てサボりがちだったせいか・・、ヤバイかも。
やっぱり暑いし・・。ヨガで鍛えている裕美ちゃん先生が歩調を合わせてくれているので、何とか付いて行きました。
しかし、お天気
が次第に怪しくなり、小雨がミストのように降り始めて、段々楽になりました。
有名な『せみ塚』
日本人なら誰もが知っている、芭蕉の俳句の中でも最もポピュラーな
「閑さや 岩にしみ入る 蝉の声」
この句の短冊が埋められている象徴的な空間です。
それにしても、芭蕉さんは凄いなー。亡くなって三百年以上経っているのに、(J.S. バッハとかぶっている)”芭蕉ゆかりの地” を、価値あるスポットとして残しているのだから・・。
白河や、関口の芭蕉庵にも行ったことがあるけれど、この大芸術家の創造力に影響を与えた空気を、共有して何か感じてみたい・・と思うわけです。
あんまり観光地として整備され過ぎていたり、すでに街として変化されていると、『共有できる何か』を見つけることは困難ですが、ここ《山寺》は聖地であり、地形的にも変化しにくい土地なので、階段や手すり、灯籠などは整備されて修行の場としての厳しさは弱まったとしても、岩岩と木々に囲まれた空間は、現代に当時の空気を残してくれている・・と信じられる気がしました。
仁王門あたりでは、まだ写真を撮ろうという余裕もなく、お水を一口飲んで進みましたが、ここは金乗院かな・・、木立が切れて、眺めが見渡せるようになりました。
岩肌に見えるほこらには、修行したお坊さんのお墓もあるとか・・。
登るにつれ、良い汗をかいて、とても爽やかな気分になってきました。
ここにも『ぴんころ車』がありました。ここのをぐるっと一周ひっぱりました。
ここまで上がってきてお願いしたんですから、是非よろしくお願いいたします。
いくら見ても見飽きない、独特の奇岩。
やっと、奥の院に着きました。
ポッキーサイズのお線香を1本ずつ立てました。壱百圓。地球と人類の安泰を祈って。(安すぎ?)
奥の院の大仏殿。
内部は撮影禁止。
前面の梁はゾウ。安芸の宮島の大聖院でも見たなー。
この奥の院の高さに鐘楼が・・。
除夜の鐘を、雪の中、ここまで叩きに来るのは、さぞ大変だろうなー。
奥の院まで登り切ってから、三重の塔、華厳院まで、石段を更に登りました。
この大きな岩の中に・・
重要文化財ですが、格子の中を覗いた限りでは、価値はわかりませんでした。
私には、そこにあったハスの葉に遊ぶ、大きな水滴の方に心奪われる思いが・・
そして、その時、裕美ちゃん先生が、「育美さん、蝉が鳴いてるよ!」
↑クリックしてみて下さい。ちょっと苦労したけど、聞こえると思います。
ウチの方で聴く蝉の声より、ハイトーンで、繊細な響きのように思います。
「これかー! このサウンドか~!」
大満足です。
山寺随一の展望台と言われる『五大堂』
景色をまるごと持って帰りたい・・
山も、川も、駅も、
奥の院の売店で買った団扇と木魚。
団扇は、他のお土産屋さんにもありましたが、これは正真正銘”奥の院” で買ったものでっす!
下りもまた楽しみながら。
川を渡って芭蕉記念館サイドへ。もう閉館時間でした。
風雅の国で食べた抹茶アイス、美味しかったなあ。
句を彫られた綺麗な石版が沿道に並べられていました。
カラスの散歩。
ここでも蝉の声が聞こえる中、対岸の《山寺》
心はすっかりスカイハイ!
山形市内に戻って、何度か通った象徴的なビル。
そして文翔館へ。
キャンドルスケープというイベントをやっていました。
中ではドキュメンタリー映像を上映していました。
「こういう所かー。いつか演奏できたらいいなぁ-」と思いつつ・・
裕美ちゃん先生が予約しておいてくれた《ちとせ》というオシャレなレストランへ。
「かんぱーい!」
(ウーロン茶ですが・・)
山形料理の数々、お味も盛りつけも素晴らしい!!
マグロのお刺身が忘れられない美味しさ。手前左は蕎麦の実入りスープ。
お待ちかね、芋煮汁と米沢牛ステーキすてき!!
(キャ~ッ!
)
デザートのグレープフルーツ・ゼリー。
山寺・山形料理、堪能しました。
裕美ちゃん先生、本当にありがとう。ご馳走さまでした。
初日だけで、とっても長~いブログになってしまいました。ラッキーだらけ、感動盛り沢山のハッピーな、一生の思い出に残る一日でした。
本当は、もう一週間前の出来事ですが、写真があんまり沢山あるので処理に手間取りました。
この後は、翌日の仕事・コンサートへと続きます。
山寺ショット