室内楽の愉しみ

ピアニストで作曲・編曲家の中山育美の音楽活動&ジャンルを超えた音楽フォーラム

最新型・加湿装置

2010-01-26 10:56:12 | Weblog
先週のオケ本番シリーズを終えて、家に籠り譜面つくり生活に戻っております。

週末の仕事用の編曲もしなくちゃいけないんですが、メインはお子様の歌の作曲。「あといくつねたら、できますか?」とお手紙まで頂いてしまいました。励んでおります。

籠って、励んでおりますと、とにかく乾燥がすごい! 殊に、左手の甲が乾燥を感じるのです。そこで、ワタクシの《加湿器》を強化、バージョンアップしました。(だから、オシメじゃないってば!)

昨日の再発見。♭(フラット)6つの調性Ges-dur(変ト長調)でなら思いつくメロディがあるのです。♭や♯の付かないハ長調では思いつかないメロディが、ピアノの黒鍵をたくさん使った調性だと出て来たりするんですねー。どーりで、ショパンなんかは、黒鍵大会ですからねー。黒鍵(特に♭系)には、非現実な世界が広がっているんです。

でも、Ces(ドの♭)まで書いちゃうと顰蹙ものですから、半音上げて、ト長調に移調しましたけどね。さて、今日もヤルベ。

初・生スカイツリー

2010-01-24 22:22:31 | Weblog
今日は、またオケの本番で茨城県の常陸大宮へ行きました。

写真は、チャーター・バスから見えた建設中の《スカイツリー》

常磐自動車道に乗る付近です。常磐道の橋桁の陰で見えませんが、あと、この塔の幅と同じくらい上の高さのところまで出来ていました。まだまだ月日はかかるでしょう。

よく《昭和の風景》といって、東京タワーの建設中の写真が出て来たりしますけど、こういう“スカイツリー建設中”が、いずれ《平成の風景》と言われるようになったりするんでしょうねー。

その頃にはこの写真も価値が出たり・・、しないな~。 とっくに撮ってる人いっぱいいるでしょうものねー。

芸術劇場、無事に終了・・

2010-01-23 17:57:01 | Weblog
昨日、無事に《東京室内管弦楽団》“音楽でめぐる世界の国々”終了しました。
いらして下さった皆さま、ありがとうございました。

『無事に・・』って、無事じゃない場合って、どんなケースでしょうね?
天候が荒れて交通機関がトラブッたとか、ゲストが変更になったとか?

いや、もちろんそんな事は無く、お客さまも満員に近く、ゲストの傾向上からかオバ様方の熱気がいつも以上に感じられる空気があふれていました。終演後、楽屋口の自動ドアを出ると、ゲストの“追っかけ(?)”の皆さんが、ザッと50人はいたでしょうか・・。「あ~ぁ、」私を見て落胆の声が・・。

まあ、いいんですけどね。私も一昨年の公演の時は、アレンジャー特権で、『千の風になって』のスコアにサインをして頂くという“ミーハー行為”をしましたからね。ナハハ・・。

私にとっての『無事に』は、ステージが広い事で起こる《時差》の問題です。東京芸術劇場は二千人近く入る大きなホールで、ステージもかなり大きくて、ピアノが置かれる上手(かみて)と打楽器群やハープが置かれる下手(しもて)は、30m くらいもあるでしょうか。単純に《距離》というだけでなく、ホール自体の音響構造、楽器の配置によって、《時差》は起きたり、さほど感じなかったりするのです。

10日ほど前に、つくばのホールで《時差》による難しさを久しぶりに経験して以来、“芸劇”での《時差》を警戒・・とは言いませんが、意識していました。ヨーロッパ系ジェントルマンの指揮者とも《時差》に備えるべく、「なるべく棒を見るようにしますから」「いや、こちらこそ良く聴いて、あとはピアノに付けますから」と『よろしくネ』のエール交歓をリハ、ゲネプロ、と繰り返して備えました。

本番・・実際のところは、どうだったのか、自分のイメージと同じなのか、ズレていたのか、タイミングだけでなく、バランスも、流れも、雰囲気も、印象も、客席でないと分かりません。ステージと客席、同時に居られないのですから。自分に分かることは、「その時に自分に可能なベストを尽くしたか」だけです。


写真は、芸劇の正面エントランスの長~いエスカレーター。出演者はもっぱら楽屋口からの出入りだし、地下のリハーサル室は地下からだし、このエスカレーターに大勢の方が運ばれる情景を目にすることは、実は稀なんです。シャッターを押す10秒前は、切れ目がないくらい大勢の方が降りていらしたんですが、携帯のカメラモードの起動を待っている間に、自分が思ったシャッターチャンスと《時差》が生じました。本番では、気をつけたのにね。

でも、自分にとっては珍しいシーンだったので、アップしてみました。

《大和絵》木管編

2010-01-21 18:37:30 | Weblog
昨日は、大倉山記念館の水曜コンサートで、友人のファゴット奏者の松木葉子さんが、お仲間と、私の作品《大和絵》をオーボエ、ファゴット、ピアノのバージョンで演奏して下さいました。

私は、その本番時間は都合がつかなかったので、ゲネプロの時にお邪魔しました。

部分的に音を足したり減らしたり、音域を動かしたり、原曲のバイオリン、チェロ、ピアノ版に多少、手を入れたバージョンですが、音楽的に違和感は無く、皆さんとても丁寧に、美しくまとめて下さってあって、とても嬉しかったです。

「私なんぞの曲を、こんなに時間をかけて、こんなに心を込めて演奏して下さって、なんと有り難いこと・・」と、自分の奥の方から、悦びがじわーっと湧き上がってきます。こういうのって、思わず笑みが浮かぶ点で、美味しい物を食べた時、温泉に浸かった時に近いけれど、それ以上です。

私がホールに入って来たのに気がついて、皆さんちょっと緊張されたような空気が一瞬流れましたが、本番は伸び伸びと演奏されたことと思います。作者に見られるのって、イヤなものですよね。でも、避けられなかったりします。私も経験があるからよく分かります。

2曲目の“昔語り”の中間部が、天使のように綺麗だったので、「悪意を持った妖怪のように」だけお願いしました。他は申し分なく、気に入って演奏して下さっているのが、とにかく嬉しかったです。

桃原健一さん、松木葉子さん、深井利枝さん、ありがとうございました。

6年1組

2010-01-20 11:47:35 | Weblog
同じ町内の小学校時代の同級生“みっちゃん”が、2年も前に亡くなっていた事がわかり、ショックを受けました。

アメリカ在住の中学時代の友達と、最近通信が再開して、中学も一緒だった“みっちゃん”の事を知っているかと思って、話題にしました。「どんな子だっけ?」と言うので、写真を探したら6年1組の写真が出て来ました。

“みっちゃん”は最後列の中央。引率の先生(担任ではない)の右側。まゆ毛が濃くて、まつげの長い、可愛い子でした。(私も一応写ってるんですが・・)

“みっちゃん”とは、幼稚園時代からの幼なじみでした。もう一人、“たかひろちゃん”と一緒に、三人でもよく遊んだなー。お誕生会もお互いに行きっこしたり、少し大きくなって、弟たちを連れて、自転車でかなり遠出したこともあったなあー。

オタマジャクシをバケツに採って来て、ある日気がついたらカエルになって、一匹もいなくなってたり。下の畑の向こうの小川でザリガニや沢ガニまで採って来た時は、また違うグループだったかなー。

“みっちゃん”とは、途中ちがうクラスになって離れた時期もあったけど、5年6年の時にまた一緒になって。でも6年生くらいになると、男の子、女の子って、同性の友達の目もあって、変に意識したりするんだけど、“みっちゃん”とは、別に、サラーッとした関係だったように思います。《初恋の人》というのではなかったからね。兄弟みたいなものでした。

この写真を添付メールで見た中学時代の友達は「イクミは分かったけど、“みっちゃん”はどの子?」と返信してきたので、彼女は“みっちゃん”と中学で出会わなかったみたいでした。

あ~、しみじみ子供の頃の思い出にふける・・・ヒマが、どこにあるねん!
仕事しろ! 《たくの歌》《しいしの歌》 ハイ、ハイ、ハイ、


ジャズって・・

2010-01-15 11:26:10 | Weblog
昨日は、月一登場の“阿部寛トリオ”を聴きにミントンハウスに行きました。

いつもの阿部寛さん(アコースティック・ギター)小林真人さん(ウッド・ベース)に、ゲストが小林淑郎さん(クラリネット)です。

小林淑郎さんは、特別な存在感のある方です。以前、阿部さんのCD『Echos Of The 78‘s Era』を作った時にも、小林淑郎さんだけ、オケの参加は無しで、コンボでだけ3曲も登場。去年の新宿ジャズ・フェスティバルで最後に聴いてとても面白かった、清水万紀夫さんとの2クラ・セッションも大変強く印象に残っています。

これ見よがしの名人芸とは対極にある、小林淑郎さん独特の節回し。音数が少ないだけに、音色が際立って聞こえるのでしょうか。ボソボソッとした節の中に味が有り、時おり張った音色の中に艶っぽさが光ります。小指と薬指にはめられた指輪も、その艶っぽさを裏付けるかのようです。

全体に《動》というより《静》の、竹林が似合う(実際にそんなソロのCDもリリースしていらっしゃるのですが)《和風》か・・と思ったりする中に在る『ジャズ・スピリット』って何なんだろう? 昨日は、ずっとそれを考えながら聴いていました。

クラシック音楽を演っている時に天に向かって放つ“光”は、混じりっけの無いピュアなものを目指しているのですが、ジャズにはザラッとし何かが在る・・。クラシックのピュアな美しさには無い、《苦み》かなー。黒人の歴史のフィルターを通ってきたモノを、それをつかまえられた日本人が演っているんだなー、と改めておもいました。

作為的に演出しようとしていないのに、どこか可愛いくらいのチャーミングな小林淑郎さんを拝見していてこそ感じたのでした。

《違い》越えられない川。改めて言わなくたって、誰もが知っている事だったかもしれないけど、日頃クラシック、ジャズ、タンゴ、ポピュラー音楽全般・・と、垣根を外してというか、橋を渡すような活動が多くて、それぞれにどっぷり浸かっているつもりだったので、再発見が妙に新鮮でした。

“加湿器”

2010-01-14 10:54:37 | Weblog
月、火、水・・と、自室でエレピ&パソコンに向かっている。

卒園式で一人一人の歌を歌う保育園の歌。まだ2曲完成していない。

そのうちの1曲を集中的にやっているのだが、何週間か前から電車内で温めてきたアイデアを、昨日、捨てた。

作り直し。まあ、よくある事です。ハハハ・・。


昨日、一昨日と、どえりゃー寒かった(なんで名古屋弁?いや、つい・・)
エアコンの部屋は乾きます。手の甲がパリパリしてくる感じ。きっと“お肌”にも良くないなー。

一昨年、加湿器を探しに行ったヨドバシで「そりゃー、濡れタオルが一番です」と言われて以来、私の“加湿器”はこれ。

去年までは3枚だったタオルが、4枚にモデルチェンジ(マイナー・チェンジか)

乾燥 → 濡れタオル下げ → 手が冷たくなる → 桑茶のむ → トイレ行き → また乾燥 → 濡れタオル・・・のロンド形式?

ああ~、加湿器・・。


オシメ じゃないヨ~!




1月22日は東京芸術劇場へ

2010-01-12 12:00:08 | Weblog
1月22日(金)に池袋の東京芸術劇場大ホールで、東京室内管弦楽団のコンサート『音楽でめぐる世界の国々』があります。
昨日ご紹介した《ヨーロッパ系ジェントルマン》橘直貴さんが指揮者のコンサートです。

ゲストは、『世界の車窓から』のチェリスト・溝口肇さん、『千の風になって』の秋川雅史さん。指揮者も含めて、ビジュアル系男子の大集合です。(実は、近頃オケのメンバーも、特に弦楽器セクションがビジュアル系男子が多くみられ、ヤバイです!

プログラムは、秋川さんが、歌劇“ルイザ・ミラー”より『穏やかな夜には』 ガスタルドンの『禁じられて音楽』 『グラナダ』など。溝口さんが『世界の車窓から』『ニューシネマ・パラダイス』『Asian Blue』など。オーケストラで『八十日間世界一周』『オペラ座の怪人』などです。『千の風』はアンコールでしょうか・・? (グラナダ、ニューシネマ、千の風は私の編曲したものだと思います)

チケットは、S席?4500(?4000)A席?4000(?3500)私経由ですとカッコ内の友の会料金になるそうです。
1月22日(金)6時半開場、7時開演です。御用とお急ぎでない方は、《ビジュアル系男子の集い》に?いや、ロマン溢れる東京室内管弦楽団演奏会に、是非お越しくださいませー!

ヨーロッパ系ジェントルマン

2010-01-11 15:23:23 | Weblog
昨日のつくばの本番で指揮をしたのは、橘直貴さん。

四方八方に心配りをする“良い人”です。

ビジュアル系なのに、ご本人はそう思っている様子はなく、殆どの指揮者のように“君臨”したがっている風でなく、ホントに“良い人”です。

昨日の本番後、「これから飛行機に乗って地方に行くので、せっかくの素晴らしい花束を枯らせてしまうともったいないから」と私に花束を下さいました。お花を下さったから“良い人”と言っている訳じゃないんですよ。

駅に向かう道が工事中で、階段を通ったら「あ、僕がお持ちします」と言って、私のキャリーバッグを持って下さるんですよ。指揮者は普通、ヒトに荷物を持たせることはあっても、自分の荷物の他にヒトの分まで持って階段を降りたりしないでしょう?「橘さんがヨーロッパ系紳士なのは知ってますけど・・」と大変恐縮したんですけど、サッサと持たれてしまったので、追いかけるしかありませんでした。

つくばエクスプレスは秋葉原まで45分。けっこう乗るのですが、始発駅ですから初めは「オケの貸し切りみたいですね」と笑うくらい、一緒に演奏していたメンバーがゆるゆるに座っていました。途中、70代くらいの年配の女性が乗っていらしたら、橘さんが、スッと立ってすぐに席をゆずりました。驚きました。

私も、けっこう席をゆずる方ですが、一瞬、橘さんに気を遣わせてしまうかな・・、と躊躇してる間に先にやられてしまいました。その時の立ち方といい、荷物の持ち方といい、これは習慣的にしている事なのがよく分かります。さすが《ヨーロッパ系ジェントルマン》です。(私の周りでは、他にはあと一人かな・・)
写真は、その《ヨーロッパ系ジェントルマン》に頂いた、“つくばの花束”です。

ノバホールの壁に

2010-01-11 15:10:35 | Weblog
きのう行った、つくばの“ノバホール”は、楽屋通路から舞台ソデにかけて、多くのミュージシャンのサインが壁を埋め尽くしています。

コンクリート打ちっぱなしの壁に、有名な演奏家の名前をいくつも見つけることが出来ます。

その内のひとつ。これだーれだ?

“チック・コレア”って書いてありますよね?

きっと「いい響きの素晴らしいホールだ」と言って、関係者を喜ばせたんでしょうねー。

チックのようなミュージシャンは、モニター無しで演奏する事はあり得ないし、だいたい上手の端っこで弾くなんてあり得ないもんねー。

・・・なーんて思いながらパチリッ