室内楽の愉しみ

ピアニストで作曲・編曲家の中山育美の音楽活動&ジャンルを超えた音楽フォーラム

新宿、春の楽しいジャズ祭り2007

2007-02-22 23:36:43 | Weblog
 新宿文化センターのアスベスト除去工事の前に前倒しという事でいつもより2~3ヶ月早く、新宿トラッド・ジャズ・フェスティバルが先週、2/17に催された。
12時50分から40分の枠で、大ホールの地下2階のリハーサル室で”アストロノーツ”タンゴ&ジャズをやらせて頂いた。バンドネオン池田達則、コントラバス大熊慧と私の3人に、途中でトラッド・ジャズの第一人者、ギターの阿部寛氏に参加して頂く。時間厳守だけど、なるべく曲数を入れたくもあり、最低限のMCを目指した・・つもり。でも「かつてのタンゴ・ブームの時代は、ジャズ以外の全てのポピュラー音楽を”ジャズ”と総称していたので、タンゴも”ジャズ”の仲間に入れて頂いてよいのでは?」と言ったのが良かった、と後日おっしゃって下さる方があって、有難かった。いつもながら、セッティングしかできず、即スタートとなってしまうので、ドサクサの感は否めないが、池田君は今までより、自分の表現を実現していた。今度は大熊君にもマイクを向けたいなあ。ぱらぱらのお客さんだったらどうしよう・・と思っていたが、思いがけずお客さまが集まって下さった。しかも、プロのジャズ・プレイヤーの顔がかなり見えて、その前で”ハニーサックル・ローズ”をやるのは、良い度胸(?)だった。お陰様で、阿部さんに助けて頂いた。リハ無しだったが、久しぶりにやった”カナロ・エン・パリ”でぴったりハマッて弾いて下さるのは流石でした。 応援して下さった皆様、ありがとうございました。
 他に、超一流カメラマンで多才な”田部雅美フレンズ”でジャズをやりました。大ホールの2階フォワイエは、2階の食堂とつながる通路の場所なのだけど、不思議な空間となり、人も集まりやすく、こもった熱気でむんむんとなった。
 私が見られた他のバンドの演奏は、小ホールでの”哲楽団”、大ホールの2階フォワイエでの”アコースティック・ギターの会”(略して”アコギの会”)、と大ホールでの”全員集合”を少し、4階会議室のヴォーカル”トントンさん”(バック・ミュージシャンが素晴らしい、ピアノの大橋高志さん、ベース小林真人さん、他)大ホールの2階フォワイエの”中島由造保存会”(右手だけで2本スティックを掴んでドラムを叩く中島さんと、それをサポートする周りのミュージシャンとで理想郷のような世界が出来ていた)、4階会議室でのナチェス(田部さんに声援を送る)、そして、最後にギターの阿部寛さんをリーダーとして、トランペット下間哲、クラリネット清水万紀夫、テナー・サックス田辺信男、ベース小林真人ら一流トラッド・ジャズ・ミュージシャンの面々を大ホールの2階フォワイエで堪能した。全員がアコースティックで、それぞれの音色を存分に響かせ、お互いを尊重しながら、素晴らしいハーモニーを聴かせる。一人一人の個性豊かな力量が揃い、年輪を感じさせる味わい深さ、それを認め合って、愉しみ合って演奏しているのがありありと伝わってくる。人数は多けりゃ良いという訳でなく、音色のばらけ具合から言って、この位がちょうど良い。デキシーやニューオリンズ・ジャズを「やかましい」と言って敬遠する方達にも、このようなアンサンブルを是非、聴かせたい。
 それにしても、音楽は人、そのもの。何を考え、どんなアプローチを持ってやっているのか、誠実かどうかが出てしまう。今更ながら、つくづく思った。

ミローンガ

2007-02-16 00:54:19 | Weblog
2月12日は神保町の歴史有るタンゴ喫茶”ミロンガ・ヌォーバ”でタンゴのコンサートだった
去年に続いて2回目だったがピアノが無い場所なので、クラビノーバを積んでプリ号発進となった
 タンゴ歌手、昌木悠子さんとタンギッシモの共演で中村尚文さんの解説入り。レンガの壁と床、むき出しの天井、オープンリールやLPデッキ、壁に埋め込まれた大きなスピーカー、そして棚には世界のビールの缶が並ぶ。雰囲気のある入り口の部屋の右側奧のウナギの寝床状の部屋に椅子をぎゅうぎゅうに入れ、所々にドリンクを置くためのテーブルを用意してある。奧の席でも窓寄りの席でも見えるように、長方形の長い壁に沿って中央に陣取って演奏することにした。
 マイクが1本だけなので、中村さんが解説しては昌木さんにマイクを手渡すのだが、コードがお客さん達の頭上を行き交う。クラビノーバを挟んで60センチの距離にお客さんの頭がある。熱気むんむんだ。”コラソン・デ・オロ”(黄金の心)では、皆さんでメロディーを口ずさんで下さった。「こうやって皆で歌ったものだった」と懐かしんでいる。でも、今回は若い観客の姿もけっこう見受けられた。大人のカッコイイ音楽であるタンゴを是非、若い世代にも広めたいな。
 中村さんは、タンゴの歴史に詳しくて、私にとっては勉強になるのだが、只でさえマイクの移動にを取られたりするので、バンマスは解説の入るタイミングをけっこう気にしているようだった。確かにアンコールの入れ方などに因って盛り上がり方も違ってくるだろう。明後日の新宿文化センター”ジャズ・フェスティバル”内でやる”アストロノーツ”でもその辺を配慮しないとなあ・・。 でも、きっともっと、ドサクサの雰囲気になってしまうかもなあ。



マグロのアタマ

2007-02-11 00:23:32 | Weblog
築地在住のお大臣さまから”マグロのアタマ”を頂きました。
マグロは何と数えるんだっけ? 1頭じゃあなかったと思いますが、頭1個から僅かしか取れないという貴重なお刺身を、円錐形に近い細めの短冊状態で、3本頂きました。写真は、初めの1本を3等分してお皿に載せたところです。輪切りの面が渦巻き上になっているのが見えます。これが”アタマ”の証拠のようです。3本ともぜーんぶ綺麗さっぱり戴きました。
 噂どおり「トロより美味しい」でっせ。トロっと柔らかくて、味にコクと手応えがあるのです!
そういえば、誰かが「コラーゲンも多くて、お肌にも良い」と云っていたかな?
 これが見せたくて、初めて写真のアップロードに挑戦しています。イヤミなヤツ、ですか?

こらっ日テレ!

2007-02-07 12:06:54 | Weblog
さしもの”マイト・ウーマン”の私も、過労で疲弊。多少よろよろしていて『柳沢厚生労働大臣の失言問題』にモノ申すのが当然であるべきところ、見送ってしまっていました。
 ところが、再び『健全な・・』失言が発生して、当然ふたたび野党の女性議員が抗議をしたのに対して、今朝の日本テレビのワイドショウでは「野党の女性議員たちは、鬼の首を取ったかの如く抗議したが、かえって女性自身を傷つけている」という意見を全面に出し、野党議員の口封じに回っていた。これは、許せない!
 そもそも”少子化現象”には千差万別の理由がある。それを関知せずに「子供を生産する機械である女性が子供を産んでくれない」という一点に理由を押しつけた、然も”機械扱い”するという言語道断の発言だった。このオマケの方が衝撃的だった為に全面に出てしまったが、再び『健全な・・』失言をするという、デリカシーの無い”失言大臣”はどう考えても問題でしょう!
 「これを放っておいて良いのか?」という野党の女性議員たちの口封じをしようとする日本テレビを放っておけないな
 それにしても”少子化現象”は、女性だけの責任じゃないでしょう?”少子化現象”は今後の年金問題の目玉のように云われているが、年金問題の本質は”不公平感”でしょう?払った以上に貰える人。払ってなくても貰える人。払ったのに小額の人。収入が少なくて払えない人。ヒトが払った公金を無駄なモノ作ってえばって責任取らないのに年金いっぱい貰ってる人。本来、集めた年金用のお金を上手に運用して分配するべきなのに、次の世代の支払いでまかなう、という発想が間違いだったのに、それを全部「子供を生産する機械である女性」のせい、にしてしまっている。最低だ
 女性を冒涜し、国民を冒涜し、”愛”を冒涜しているこんな事を放っておいて良いものか