室内楽の愉しみ

ピアニストで作曲・編曲家の中山育美の音楽活動&ジャンルを超えた音楽フォーラム

ジャズ&タンゴの日々

2007-09-26 00:14:40 | Weblog
土曜日からの連休、毎日ライブ、ライブ、ライブ・・。
数年前まで、こんな生活、誰が想像し得たでしょう

土曜日は辻堂のブルックランズという喫茶店で年に4回位行われる”レジェンド4”のライブを聴きに行きました。クラリネット後藤雅広さん、ピアノ奥さんの千香さん、ギター阿部寛さん、ベース小林真人さんの4人による軽快で楽しいトラッド・ジャズ。近頃ますます噛めば味の出る、個性的な4人のチームワークも出てきたように感じます。いつもながら、千香さんのMCは楽しいです。私もこの日は”ラ・クンパルシータ”soloバージョンをご披露しました。

日曜日は新宿三丁目の銅鑼Liveで”アストロノーツ”で出演。バンドネオン池田達則、バホ大熊慧の2人と30分を2セット。この日は、トロンボーン・サミットというトロンボーン奏者が5人のグループ(他にベースとチューバ持ち替えの加藤人さん、ドラムの方ごめんなさい、お名前が・?)に急にスカウトされて、続けて参加しました。リーダーの松本さんがアレンジされたガイド譜面を初見で、追いかけて、何とか迷惑かけない程度にやったかな・・?肝心なタンゴの方は、PAの響きを掴みきれず、どこかコントロール仕切れない部分が気になって、イマイチ集中しにくかった気がします。普段アコースティックに慣れているので、というか、響きをコントロールする事が”弾く”という事なので、コントロール仕切れないと、とても違和感があるのです。出来れば、PA無しがいいなあ・・。
 終わってからは、ちょうど月末本番用にリハーサルを呑者家でやっていた”アコギの会”の面々も来て合同打ち上げとなり、賑やかに飲み語りしました。

月曜日は西荻窪のミントンハウスで阿部寛トリオのライブがあり、聴きに行きました。ギターの阿部さん、コンビのベース小林真人さん、ゲストはまたクラリネット後藤雅広さんですが、二日前の辻堂とは、殆ど全く違う曲をやっていました。確かに、リーダーが違うと曲の選び方が違ってくる訳です。演奏する事の素直な喜びが、ミントンの響きの良い箱で増幅されて、贅沢な時が流れます。私は、10/5にここミントンでタンゴをやらせて頂くデモンストレーションと、ピアノの特徴をチェックするのを兼ねて、タンゴの曲”降る星のごとく”を皆さんに伴奏をおさせして弾きました。それとジャズのナンバーから"If I Had You"を一緒にやらせて頂きました。
 それにしても、あれだけの名演を少人数で聴くのはもったいない、と初代”トラッド・ジャズ普及協会会長”(いつの間にか会長の座を打楽器奏者の加藤亜依さんに追われたようだけど)としては、少し残念ではあります。まあ、音楽は、所詮、個人的なものだから、そんなところで良いのかなあ~。

今日は、火曜日で、田部雅美フレンズの練習でしたが、銅鑼の大将のお友達からちょうど鳥羽で釣った立派な真鯛が届き、練習後、大将自ら調理して下さった刺身、皮ひも、それにアラ煮まで、ご馳走になり、ほっぺたが落ちました。ごめんなさい、皆さん。写真で勘弁してください。よけい石が飛んでくる?


♪LIVE & コンサートのご案内 ☆ヨロシク☆

2007-09-19 11:49:52 | Weblog
「まだまだ暑い!」「いつまでも暑くていや~ね・・」などと言っておりましたが、いやいや、良い季節になって参りましたよ。
日頃、身の回りの事を感じたままに書き綴っておりますが、今日は、近々あるライブや年末年始の演奏会をイッキにお知らせ致します。

♪9月23日(日)アストロノーツ(バンドネオン池田達則、コントラバホ大熊慧、ピアノ中山育美)銅鑼ライブ(都営新宿線/丸の内線 新宿三丁目C6出口 地上に出て目の前のビルのB1)13:00~16:30 の中で30分位を2セット。他に2バンドが出演予定。チャージ無し。ラ・クンパルシータ、エル・チョクロ、淡き光に、真珠採りのタンゴ、リベルタンゴ他。 http://dora.j-time.net/index.html

♪10月5日(金)アストロノーツ ”タンゴ&ジャズ” 西荻窪のミントンハウス(JR西荻窪駅南口からバス通り沿い徒歩4分)19:30~22:00 チャージ ¥2000 ビール \600 カクテル \700 Food類 \500~ お店はレストランではないので食事はレトルト・カレー程度。\500のお通しわさび風味の柿ピーが出ます。上述のレパートリーの他に、エル・ウラカン、バンドネオンの嘆き、アディオス・ノニーノなど。また、ジャズのレパートリーもご披露する予定です。 http://www33.ocn.ne.jp/~mintonhouse/

♪10月20日(土)タンギッシモ ”武蔵野タンゴを聴く会” 三鷹サンライズ(バンドネオン 岡本昭、ピアノ 中山育美)14:00~16:00 入場料? 元オルケスタ・ティピカ・トウキョウの名バンドネオン奏者、岡本昭氏とのデュオ。楽しいお話も評判の巨匠です。ご興味のある方はご一報ください。主催者をご紹介いたします。

♪11月17日(土)アストロノーツ in 新宿トラッドジャズフェスティバル 時間と場所はまだ未定。昨年は前売券 一日券¥2,500 (二日共通券 ¥3,500)でした。前売り開始は10月。 田部雅美フレンズ等、ジャズバンドにも出演見込み。詳細が分かり次第、また予定を載せます。

♪12月7日(金)”クリスマス・ストーリー”千住真理子with東京室内管弦楽団 なかのゼロ大ホール 19時開演。全席指定 ¥3,500 ヴィヴァルディ「四季全曲」シュトラウス「こうもり」序曲 ルロイ・アンダーソン「クリスマスフェスティバル」他。この日の為にレハールの「メリー・ウィドウより」を編曲中です。

♪1月12日(土)ニューイヤーコンサート”加藤登紀子 with 東京室内管弦楽団 大宮ソニックシティ大ホール 15時半開演。みぬま福祉会主催 指定席 ¥5000 自由席 ¥4000 子供/障害者 ¥3000 ベートーヴェン「交響曲第7番 第4楽章」 ある愛の詩、百万本のバラ、他。

♪1月25日(金)”東京室内管弦楽団 with 秋川雅史 東京芸術劇場(池袋駅西口)19時開演。全席指定 S席 ¥4500 A席 ¥4000 B席 ¥3000 C席 ¥1500 グリンカ「ルスランとリュドミラ」序曲、チャイコフスキー「くるみ割り人形」より、カプア「ベリサリエリ・マーチ」 慕情、千の風になって、他。(こちらも編曲中)

以上、現在準備中のライブと一般向けコンサートです。お時間あって、ご興味をお持ち頂ける方、是非お出かけ下さい。
コンサートのチケットは、会場、ぴあ等でお求めになれますが、ご便宜を計れるものもありますのでご一報下さい。すでに発売開始しているので、良いお席はお早めにお求め下さい。他にもまたご案内する機会があると思いますが、今回はこれにて。

あっと言う間に来年になっちゃうのかな・・

感動の”太陽の里”

2007-09-16 17:54:02 | Weblog
埼玉県の蓮田”太陽の里”へコンサートをしに行きました。
毎年1月に大宮ソニックシティで”みぬま会”のコンサートで演奏している東京室内管弦楽団事務所による、チャリティ・コンサートです。去年もこのブログに書いたような気がするなあ。

今年はヒゲのフルート奏者、吉田雅信さんとのデュオでやりました。
玄関を入って左手の真四角な集会ホールに、”なかま”の皆さん、そのご父兄、この作業所のスタッフの皆さん、地元近隣の方々などで、百人位でしょうか・・? ”なかま”の皆さんは、演奏する私たちから1メートルも離れていないくらいの砂かぶり席で、純粋な瞳から”期待してます光線”を強く放たれ、刺さってきそうな位です。ご父兄もスタッフの皆さんも、とても楽しみにしていて下さったのが良く分かる、そんな会場です。

フルートの名曲をやりながら、楽器のお話などを挟み、進めて行きました。初めの頃は、ずっと「アー、アー」と言い続けている”なかま”がいるなと思ったりしていたのですが、結構長い、”ハンガリー田園幻想曲”をやっても、途中で飽きた空気は全く感じられず、私がショパンの”幻想即興曲”を弾いた時は、会場内の目に見えそうな位の、皆さんから放たれた”気”のようなモノに乗っかって弾いている感じがしました。更に、”アイルランドの風”というリズムが変拍子のアイルランドの民族調の曲では、何とかリズムに合わせて乗りたいという”なかま”の手拍子も聞こえ、私も吉田さんも、特別なスイッチが入った感じになりました。何なんでしょうねえ、これは?

「音楽をやってきて本当に良かった!」と感じさせて頂きました。なかなかこんな境地に至ることは出来ないものです。自分が真剣になって勉強して、一定の成果を得られたとしても、自分にとっての喜びでしかありません。喜びとは、常に個人的なものだけれど、自我を越えた至福の時を、この純粋な”なかま”の皆さんと共に持つ事が出来ました。だから、演奏する私たちの方が、感動してしまうのです。

写真は、花束の他に頂いたお土産で、”なかま”がこの作業所で作った商品です。みぬまの皆さん、本当にありがとうございました

タンタカタン♪

2007-09-14 15:50:29 | Weblog
北海道に縁のある名士の集い”道産酒の会”に、またお招き頂いて、行きました。
今回は、鍛高譚(タンタカタン)という紫蘇の焼酎が主役になりました。鍛高譚は、以前にどこかの居酒屋で飲んだことがあり、美味しいのは知っていたのですが、前回の6月の会の時に鍛高譚の民話を基に、メンバーのお一人が詩を朗読されたのをきっかけに、代表世話人の方に「タンタカタンのリズムで歌を作ったらいいんじゃないかな・・」とおっしゃられ、会を盛り上げるために、一肌脱ぎました。ちょうど、鍛高譚を製造している合同酒精の重役さんがお話をなさる事になっていて、そのスピーキングの直後に歌をご披露することになりました。

人前でソロで歌うのは、考えたら・・・初めてでした。
カラオケだって、今までに2~3回しか経験がありません。私たち職業演奏家は、日頃、音楽を発散しているので、カラオケを楽しむ習慣がありません。それと、声楽科のようなトレーニングをしていないから、歌って「ターヘ」(下手の意)と思われるのは沽券に関わるから、無邪気に歌えない、という面もあると思います。
 でも、他に歌ってくれる人がいないので、一緒にパーティに参加して貰っているジャズミュージシャン3人に伴奏を頼むべく編曲をして、私が、歌いました。

”タンタカ”というのは、アイヌ語で魚の”カレイ”の意味で、海が濁って魚が苦しんでいる時にタンタカが海から川へ登って、山の動物たちの助けを借りて紫蘇の葉をとって来て、仲間の魚たちが助かった、という民話が白糠地方にあって、町おこしで作られた紫蘇の焼酎に結びついたのだそうです。だから、歌も、この民話を含んだフォーク調唱歌系にしました。

”タンタカターン、タンタカターン、タンタカターン、タンタカターン、タンタカターン、タンタカターン、タンタカタンタンターン”「この部分は一緒に歌って下さいね」と言って始めたら、皆さん、忠実にご協力して下さいました。「白カス沖」だと思っていたら、合同酒精の方が「白ヌカ」とおっしゃったので、歌う時に、急遽「シロヌカ」と歌ったら、「シラヌカ」が正解で、あとで、会員のおひとりから「白糠を知らぬか・・?」とダジャられました。

北海道産食材による、健康志向の美味しいお食事と美味しいお酒に、音楽を添えて、北海道サポーターの皆さんに楽しんで頂きました。いつも私はエレピを車で運んで行くので、お酒を味わえないのが残念・・なんて、大して飲める訳ではないんですけど・・。 
昨日は飲めなかったから、今度見つけたら買いましょう、鍛高譚。


久々オペラ鑑賞

2007-09-10 03:27:14 | Weblog
ヴェルディのオペラ”仮面舞踏会”を見に上野の文化会館に行きました。
文化会館は、5階まである広い会場内のどこの座席でも響きが良く、私が好きなホールです。でも、特に大ホールはかなり久しぶり。トイレはどこだっけ?改装されたんだったかしら?・・という位、ご無沙汰でした。今は、本当にホールはいっぱいありますからね。

二期会の公演も久しぶり。学生時代の副科、声楽の先生、下野昇先生が二期会だったので、先生の”タンホイザー”を見に行ったりもしたなあ・・。先生はお元気かしら・・?

”仮面舞踏会”を見るのは、初めてでした。ボストンの総督リッカルド伯爵(伯爵はありえないが・・)信頼する秘書レナート。しかし、その妻アメーリアは伯爵に強く思われていて、悲劇が起きるのです。第2幕での「私を愛していると言っておくれ」「愛しています」「愛していると言ってくれるのか?」というシーンは、感動的。何度見ても同じ箇所で目頭が熱くなる映画と同じように、迫ってくるものがあります。設定に無理がありながらも、この愛の告白を求める場面のために、またこのオペラを見たいと思わせる作品にまとめ上げたヴェルディの実力。流石、多くのオペラを作った巨匠だなあ、と思いました。

主要な役の歌手たちは、みな素晴らしく、力むことなく、余裕で声が響いていました。ホルンとのハモリで音程が・・という箇所もあったけれど、皆さん、本当に声が素晴らしかったです。若干、残念というか、まだ進化の余地という点は、芝居としての表情でしょうか・・。学生時代の合唱の授業で、最終学年(大学1年)の先生、田中信昭先生が「顔の表情が声の表情になる」とおっしゃったのを私はずっっと覚えていますが、その通りなので、あそこまで声が出来てきている日本人オペラ歌手の皆さん、お顔の表情の研究がもっと出来たら、もっと素晴らしいのではないでしょうか? 中では、リッカルド、ウルリカ、オスカル役の3人は、役にはまった演技を見せていると思いました。いずれにしても、日本のオペラ歌手の進化には感心しました。

美術は、現代の象徴的な装置。特に奇抜な物は無く、今日現代の日本人が納得できる分かりやすい演出だったと思います。”仮面舞踏会”のタイトルから、ヴェネツィアの謝肉祭のような弾けた華やかさを想像していたら全く違って、コロス全員が顔を半分隠す白いマスクに黒いマントで揃え、その下の顔は、下半分を白っぽく塗って、同じ無表情に見えるように演出されて、シリアスな印象でした。バレエの6ペアだけが仮面無しで華やかさを見せていましたが、不思議なことに、パンフレットには”ダンサー”ではなく”アクター”(助演)と書かれていました。読売日響の演奏も、素晴らしかったです。あれだけ目立ったハープ奏者の名前がパンフレットに書かれてなかったなあ。

オペラは総合芸術で、作品の作者、企画、演出、オーケストラ、歌手、合唱、バレエ、練習スタッフ、美術、衣装、音響、照明、字幕・・まだまだあるかもしれませんが、多くの人の力が結集して贅沢な時間を作ります。そして、観客も大きな役割を担っています。これは、勿論オペラだけではありませんが、今日の聴衆は、関係者、音楽家の雰囲気を漂わせる方も多く見られ、その他の方もオペラを見慣れている方ばかりのようでした。聴衆も進化しているようです。

でも、あまり、一部の特殊な人たちだけのものではなく、一般の方にとっても、数あるジャンルの中のひとつ・・くらいではあって欲しいなあ。

素敵な貴公子

2007-09-06 23:28:39 | Weblog
今、最も輝いているあの方、「千の風になって」の秋川さんにお会いしました。
ウソじゃないんです。もちろん仕事です。来年1月の東京室内管弦楽団の東京芸術劇場公演のゲストで秋川雅史さんがいらっしゃる事になっており、その時の曲目についてのミーティングに、私も参加して欲しいと言われ、事務所の方々にくっついて行ったのです。

六本木のレコーディングスタジオに行くと、透明のドア越しに、マネージャー達とレコーディング打ち合わせ中の後ろ姿を見て「あれが秋川さんかな?」と分かり、ドキドキしながら入って行きました。 マネージャー、スタッフの自己紹介あいさつの後、「アレンジャーです。」と紹介をされて、本題に入ります。前半のプログラムで1曲、オペラ・アリアを歌って頂き、後半で”慕情””千の風”の他にカンツォーネを2曲。合計5曲のうち、1曲をアンコールにするという構成が決まり、具体的な候補曲がいくつか挙がりました。このミーティングに先立って、東室サイドの下打ち合わせをして、東室の手持ちの譜面の確認などをした時に、テノール歌手用レパートリーの紙を見ていて、急に”グラナダ”が閃きました。これは、東室ではマリンバ独奏用に、以前私が譜面を作ったのですが、ドミンゴやカレーラス等の音源を聴いて参考にした事を思い出したのです。そこで「”グラナダ”がテノール伴奏用に使えると思いますよ」と提案していたのですが、秋川さんのカンツォーネの候補曲のとして、偶然、秋川さん自身から「”グラナダ”やれたらいいですね」と言われました。それで、”グラナダ”も即決。あとは、候補曲の譜面の資料提供などの約束をして、ミーティングは終わりました。

とっても素敵な秋川氏。くっきりと幅広い二重瞼。品の良い口元。さわやかな誠実さ。こんなに素敵な”貴公子”が、この日本にいるんだなあ~。眼がくぎづけになってしまいました。自分の意外なほどのミーハーぶりに驚いてしまいました。本当は、「あの~、写真を一緒に撮って頂いてもいいですか?」と、喉まで出そうだったのですが、グッと堪えました。お仕事ですから。 でも、帰り際、ドアを出ようとする時に、「どうぞ、宜しくお願いします。」と改めて言われ、嬉しくなってしまいました。 「千の風~」編曲、頑張らなきゃ・・。

大将のコードブック

2007-09-03 16:23:03 | Weblog
お世話になっている銅鑼のハウスバンド”DORA”の面々と豊田のスナックに出かけました。
”豊田”・・・それは、なんだか分からないけど、遠い響き・・と思ったら、市営地下鉄、小田急、横浜線、中央線、と乗り継いだら、意外と最寄り駅から1時間半で着きました。

”スナック”・・・それは、なんだか分からないけど、場末の響き・・と思っていたら、カラオケを中心とした、社交場で、豊田駅前から近い”薫”さんは、比較的新しそうで、液晶モニターが、壁に幾つも掛けられ、珍しい金魚、熱帯魚の水槽が3つもあり、それなりに非日常的な雰囲気でした。ドラムとエレピが据え置かれたステージがあって、30分演奏すると、お客さんたちがカラオケに興じる、というスタイルでした。 先週たまたまテレビで「日本で一番カラオケが多い和歌山県」というのを見たけれど、それと同じ。朝から、朝食を食べれて、1曲50円で歌える”モーニング・カラオケ”に、人が集まっているそうです。 
 お客さんは、ラメ入りのブラウスにヒラヒラスカートなど、綺麗なお衣装で、景気づけの生演奏でウキウキして、ご自分たちの”ステージ”と社交の場を楽しんでいらっしゃるのでした。 ヒトが工夫して積極的に楽しんでいるのだから、これも”文化”なんだな~、と新鮮に思いました。

ここで、大将から”大将のコードブック”を頂きました。この写真を1度、クリックして拡大して見てみて下さい。1ページに縦6段、横3枠で18曲。後半のトラッド・ジャズのレパートリーは1ページ24曲以上、コードネームだけが書かれています。1冊で約1500曲、納められているのです。
 コードは1小節1個が殆どで、横一列8個で8小節分。それが4段で32小節。典型的なスタンダード・ナンバーの長さです。小節の中でコードが変わる場合は、スラッシュ(/)を入れて、2つにします。1拍ずつ動く場合は、2階建てに細かく書かれます。何しろ、細かいです。元々A4サイズのファイルに収められていたものを、更に縮小コピーして、B5版ファイルに入れて下さったものです。コンパクト)

全曲、コードネームだけの手書きのコピーで、元の資料からの写し間違えや、訂正の赤ペンを更に訂正してあったりした箇所も、今回の再コピーで修正されたようです。何年も掛けて集められたレパートリーで、とにかく数が凄い。普通の資料には絶対に載っていない曲もかなりある、貴重な労作です。しかし、何にも増して凄いのは、大将ご自身が、メロディーを全部覚えていらっしゃる事です。
 私たち音符を読める者は、楽譜さえあればすぐ音に出せてしまうので、逆に覚える能力が退化しがちです。楽譜を使わない方たちは、その分、何が何でも覚える必要があって、逆に能力が開発されるんだと思います。ライブで聞き慣れた曲は、私も覚えているのですが、大将たちとやった曲は、タイトルを云われても、なかなかメロディが思い浮かびません。一旦五線紙に書くと覚えるんだけど、なんでかなあ~?

コード付け(和音づけ)は、昔から色々な趣味、楽器による都合などがあって、「これが決定版」というのは難しい部分があります。だからと云って、オリジナル譜を見てそのとおりにしているだけでは、アドリブがやりにくかったり、単純すぎて、どこかに変化を求めたくなったりもします。段落のシッポから次への繋ぎなどは、人によって千差万別。同じ人でも毎度同じとは限らない。だから、フレキシブルに対応する必要があるのですが、大将の周辺でやるには、これ1冊あればOK!


さよなら”マサヨシ君”

2007-09-01 17:16:02 | Weblog
今日から9月。夏は終わったのか、昨夜から涼しい。
こんなに涼しければ、ヤモリ様ももう冬眠態勢に入られるのか、今朝から扇風機の羽根うらにも、カバー陰にも見あたらない。モーターのそばまで入り込んでしまったのか、携帯のライトをかざして見たりしていたのだけれど見えないなあ~。冬眠されると厄介だから、今のうちに扇風機を外へ持って行って、ご退場願おうと思い、玄関ドアを開けるのを手伝ってもらおうと、母に声をかけた。「実は、かわいそうだから云わなかったのだけど、マサヨシ君は、夜中に水を飲もうと降りていたらしくて・・」

うちのトイレは便座を立つと自動的にフラッシュされるタイプで、マサヨシ君はトロいから、まあいいけれど、水が流れる丘付近にいて(おお、イヤだ!)、フラッシュと同時に大量の水と共に去りぬ・・という事の顛末を聞きました。(なんつうこったい!)

便器に潜んでいられるのがイヤで、私は、扇風機に隠れているのを確認しないではいられなかったのだけれど、母は意外にも、ギョッとしたりしなかったらしい。むしろ、救助を試みたくらいらしい・・

アニエス君、マサヨシ君・・他にもいたのかなあ~。
今年は今までになく、ご登場あそばして、これも地球温暖化の現れなんですか?
ヤモリは害虫を捕ってくれたりする愛すべき生き物、といわれているけれど、その割りには蚊がいたり、蜘蛛が出たりしたな~。ゴキ公やゲジゲジよりは、まだそこに居られても甘受(流行の言葉)できるけど、接触はいやーね。

こんなに涼しくなれば、もう出てこないとは思うけど、もう・・サヨナラ~