とりあえずの旅の報告です。
予定どおり21日に帰ってきました。しかし、まだ疲れています。
フランス、ドイツ、イタリアなど、もう10数回もヨーロッパへは行っているのですが、スペインは初めて。それにしても、サンチャゴ・デ・コンポステーラは、遠い。
第1日目。KLオランダ航空で関空を出発して、アムステルダムで乗り継ぎ、マドリッドで乗り継いで、大西洋側の港町ビーゴに着き、雨の中タクシーでホテルに着いたのは、現地時間で夜の11時ごろ。日本時間では翌日の午前7時です。
家を出たのが前日の午前8時だから、実に23時間の旅でした。
まずは反省‥‥。若者ではないのだから、これは、いきなり過酷でした。
案の定、5日目と6日目のマドリッドで体調をくずし、絶食をしました。外国旅行へ出ると元気になるのに、このように体調をくずしたのは初めてです。年のせいかもしれません。
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この旅のハイライトは、3日目でした。
この日、1日、タクシーを頼んで、サンチャゴ・デ・コンポステーラからフィニステレというスペインの最西端の、大西洋に臨む灯台のある断崖まで行きました。
1日、タクシーを雇うなんて贅沢ですが、ホテルのお兄さんに聞くと、225ユーロで行ってくれるというのです。25000円くらい。ここまでやってきて、2万5千円を惜しむようでは、人生は暗いというものです。
タクシーの運転手は初老の、ちょっとサッカーの日本代表監督ザックに似ていて、途中、風光明媚な港町に立ち寄って貝の養殖や採り方を説明してくれたり、ガリシヤ地方の民俗的な文化遺産を案内してくれたりと、ガイドとしてもプロフェショナルでした。もちろん、スペイン語で。
身振り、手振り、紙に絵をかいたり、スマホで写真を探して示してくれたり、あらゆる努力をして、本当に丁寧に、一生懸命、説明してくれるのです。人柄を感じました。
そして、灯台のある断崖の上に立って茫々と広がる大西洋を見ていたら、雨もあがり、日も射してきました。
ユーラシア大陸の東の果てから、ユーラシア大陸の西の果てまで、遥々とやってきたという感慨をもちました。
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今回の旅は、往復を含めて8日間。現地にいたのは、正味、5日間だけで、あっというまの、短い旅だしたが、また、写真入りで報告します。
「雨のサンチャゴ・デ・コンポステーラ」が今回の旅のテーマでしたが、行っている間、ほとんど雨。青空に浮かぶドナウ川の白い雲もすてきですが、雨と霧のスペイン・ガリシア地方の風景もなかなかのものでした。
でも、晴れた日の大西洋も見たかったなあ。
(了)