今朝 (3月14日) のスポーツ欄。名古屋マラソン。「 田中1秒差 夢つかむ 」という大きな見出しの横に、「野口23位 『悔いなし』」。
「 5キロ過ぎて先頭集団から遅れ、10キロ付近から右足に痛みが出ても前に進めたのは、沿道を埋めるファンの声援があったからだ。『 花道みたいだった。最高の42.195キロでした 』」。
「 スタート地点に向かう直前に泣いた。『 無事に戻ってこい 』と送り出す広瀬永和総監督も泣いていた 」。
「『 悔いはない。これからのことは、ゆっくり考えたい 』」。
アテネ五輪のマラソン金メダリスト野口みずき。
トップで、大歓声の中、オリンピック会場に帰って来て、残りのコースを飛ぶように走り抜けた小柄な姿を、今も覚えている。
今、37歳。最後のレースは、沿道のファンの暖かい声援があって、「花道みたいだった。最高の42.195キロでした」。
良い言葉だ。桜の春も近い。
まだ37歳。いろんなことができる年齢である。
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今朝の新聞で、もうひとつ。
囲碁の人工知能に対して、世界トップクラス・韓国棋院のイセドル9段が、3連敗の後、1勝した。拍手で記者会見場に迎えられたイ九段「 1局勝ったのに、こんな祝福を受けるのは初めて。何ものにも代えがたい1勝だ 」。
その記事の見出しが面白かった。
「人類の意地 見せた」!!
コンピュータに対して、とにかく、人類を代表して、ナマミの人間の意地を見せた。
この記事を書いた讀賣新聞の記者に、「見出し賞」を上げます。
我々は、みんなけなげなナマミ。
昨日、トルコで、自動車爆弾テロで40数人を殺したテロリストも、不気味な国の不気味な指導者たちも、ナマミの人間たちの命のけなげさに思いを致してほしい。