昨夜、伯母が亡くなったという連絡があった。 94歳。 大往生かしら? 母の長兄のお嫁さん。 最近は年賀状を送った時と新茶を送った時に、電話口から比較的早口の関西弁が聞こえてきた。 私の母は亡くなって十余年経つが、「(アナタの)お母さん、サッサと逝っちゃうんだモノ、オシャベリ相手がいなくて困るわネェ・・」 「もう、この辺でアッチは行きたいわ・・。 生きていくのもシンドイわよ。」と。 母が齢とともに話す速度が遅くなって、まどろっこしかったことを言って、「おばちゃん、元気よ。 話していてテンポが良いもの。」 「よういわんワ~。」
それにしても、彼女と話をした後、自然と顔が、頬が緩むのは何故だったんだろう? 母も言っていた。 「おばチャンは口がうまいのよねぇ。 わかっているつもりだけど、その気になっちゃうのよね。」 そうなのだ! それってオバちゃんの人間力? 出来の悪い我が子に対して常に教育的配慮に満ちていた母の言葉はウザったかった。 ツマランかった。 が、オバと話してから受話器を置くとなんだかホンワカ・・・。 私もよそ行きになって「イイ子」だったから? 否、対「我が子」と異なって対「姪」は気楽だから? 例え、たとえ口先だけであっても、気持ちをアップさせてくれる話し方は、どうしたらできるのかしら???
私の初めてのコンパクトと口紅は彼女からいただいた。 「可愛がっていただいた」というのは私の一方的な思い込みかもしれないが、大好きな心強い伯母だった。 今頃、お父ちゃん・・彼女の夫、つまり母の長兄・・・や、我が母と再会。 賑やかにオシャベリしているだろうなぁ・・。
父はひとり息子。 母には兄が2人いた。 当時としてはコンパクトな親戚。 とうとう、私、最長老になっちゃった!