地球散歩♪

いもとなおこのBLOG

モザンビークの楽園編。

Thorpedo引退。

2006年11月23日 | swimming

こうなると予想はしていたものの やっぱり淋しい イアン・ソープの引退

歴史にも人の心にも残るスーパースターが プールから去る日がやってきてしまいました

イアンの回想ビデオはこちら! (このビデオは北京五輪へ!ってなっちゃってるけど

 

ターン後の水中の 腕も一緒に動かすドルフィンキックとか 

あの巨大で滑らかなストローク 

入水後の瞬時から水を掴むキャッチ 

フィンつけてるみたいで「反則!」と言いたくなる35cmの足が繰り出すキック

水中でイルカみたいに黒光りするアディダスのスイムスーツ

強烈でしたね

400m、4分45秒でびっくりだったのに あれよあれよという間に40秒まで持っていった時 何だか想像の範囲を超えていて 理解できなかった

ずっとその繰り返しだった

世界記録が出なくて「ソープいまいち」っていうのも かわいそうな話です

 

開いた口が塞がらないほど圧巻だった1999年~2002年頃と比べて

だんだん人間らしくなっていったソープ

アテネ五輪の頃はもう何身長も離すほどダントツではなくなっていたけれど

200mと400m自由形に辛勝した

200mではピーター・ファンデンホーヘンバンドを振り切って 本当に嬉しそうでした!

400mでは 国内予選でフライング失格したイアンが出場を譲ってもらったこともあって すっごいプレッシャーだっただろうし 本番ではハケットとのガチンコ勝負で レース後の二人の抱擁が二人にしかわからない尊敬と友情が感じられて 見ていてホントに感無量だった

 

人間とは思えないスイマーだったけれど 水から上がると本当にいい「少年」で 何回かインタビューしたりしたけど 冗談もウィットに富んで面白くて 頭良くて 全然えらそぶってなくて メディアに映るときと明らかに自分を使い分けていた

一度だけ彼のクラブで一緒に泳がせてもらったときは そのパワーに本当に驚いた!

隣同士で壁蹴ったらもう頭の横につま先があった

キックですれ違ったときは 溺れるかと思いました・・・

あんなにすごいスイマーと泳いでいた時期がちょっと重なって 接する機会を持てて本当に幸せでした

 

多分彼は 以前ほどすごいことができない自分 あまりにも大きくなってしまった周囲からの期待に答えられない自分に うんざりしちゃったんじゃないかなと思う

私たちだって 凡人のイアンを見たくないものね

心から お疲れ様でした ありがとう と言いたいです

 

彼は以前からイアン・ソープ基金を作ったりして慈善活動にも力を入れているから 今後その分野で大いに期待したいです

水泳ファンとしては あんまり芸能界で派手にやって欲しくないような・・・ そういえばずーっと昔に 今離婚したばかりのブリットニーとの2ショット撮られていたな・・・

 

ソープがいなくて淋しくなるけれど フェルプスはどこまでいっちゃうのか 衰えを知らないし 世界記録もどんどん塗り替えられているし まだまだ十分水泳界盛り上がりますね

3月のメルボルン世界選手権が楽しみ!