晴れ後雨。久々に雨が降っている。
六日、九日と原爆投下の日に、NHKでいろいろ特番をやっていたので見たが、アメリカでもやっぱりいまだ教科書には詳しい被害の模様などは載せていないらしい。それだけ罪の意識が大きいということか、触れたくないということか。人間は限りなく残忍な生き物なのだからして、どこまでも残酷になれるのだ。ナチの収容所がその最たるものである。大量破壊兵器との違いは、手を下す人間の目にはっきり状況が見えているか見えていないかの違いくらいで、結局、どう美化しようとも同類であることに変わりはない。ロールズが、戦争の最低限のルールを提唱した(ハズ)が、それをよくつきつめれば、結局は戦争なんて行為は出来ないご相談という結論に至るのだ。
現代の一見すると平和・普通に見える社会においてもその残酷さ、冷酷さをまざまざと見せつけられるような事件は続いている。最近、また我が子を餓死させた馬鹿親が捕まったが、死んだ子供から見れば、ナチの収容所さながらだったんではないか? 全く恐ろしい限り。平和そうに見える今の社会も、実は戦時中なのかも知れない。