名古屋市の主催で憲法週間記念として鶴舞の名古屋市公会堂で講演(90分)を聴きに出かけた。
講師 : ノンフィクション作家・評論家 柳田邦男氏
演題 : 「言葉の力、生きる力」
〈要旨〉
言葉の力を考えると人は物語を生きていると捉えると意味がわかる。
主婦でもサラリーマンでも人生は波乱に満ちたものであり、特に戦争を経験した人は凄い人生である。
書くことにより、人に話すことにより、人は生きる力を得、また末期のがん患者では
痛みや苦しみをやわらぐそうだ。
講演の中で、紹介があった本や映画
田中俊一さんの歌集「歯と瞼(まぶた)」
歯で棒をくわえ文字盤をたどって瞼でOKをだし、書いた作品だそうだ。
難病のALSを患いながら亡くなるまで詠んだ短歌が掲載されており、正岡子規もそうだったように
書くことによりつらい中でも生きようと再起させてくれる力が湧くのだそうだ。
「いのちの初夜」北条民雄
ハンセン病の診断を受け、療養施設に入ってからの出来ごとや感じたことを書いた私小説。
サン・テグジュベリの童話「星の王子さま」のなかから
きつねのセリフで「大切なことは目に見えない。心で見なくては・・」と。
自主映画「風のかたち」(伊勢真一監督)
小児がんと闘う子どもたちのサマーキャンプを描いたドキュメンタリー映画
映画「大丈夫」
“大丈夫”は小児科医・細谷亮太先生の言葉で映画を観るひとりひとりへの励ましのことば
だそうだ。
講演の後、人権啓発映画「桃香の自由帳」(36分)を観た。
テーマは人と人の絆で人と人とが寄り添い共に生きる温かい世の中とは何かを
語りかける内容の映画だった。
柳田邦男さんの講演とあって、ホ-ルは満席に近い聴衆でロビーでは
「人権を理解するコンクール」入賞作品が展示され、会場では漫画家やなせたかしさん
デザインの人権イメージキャラクターもステージに登場し、会場をわかせた。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます