OECDが12月4日、2006年国際学習到達度調査(PISA)の結果を発表、日本は、「数学的応用力」が6位から10位へ、「読解力」が14位から15位へと全分野で順位を下げていたことがわかった。
文部科学省は、これを「ゆとり世代の学力低下」と深刻に受け止め、今年度末に改定予定の次期学習指導要領において、「学力アップ」に向けてテコ入れするという。
今回の調査に参加したのは、「ゆとり世代」である現在の高校1年生約6000人(=全国185校)であった。
結果は、思わしいものではなかったけれど、果たして、こんなことで一喜一憂する必要はあるのであろうか。
それよりも「ゆとり教育」の本当の結果が、まだはっきりと出ているわけでもないのに、文部省が「朝令暮改」のような文明行政を行っていいものかどうかはなはだ疑問である。
英国が「自ら学ぶ学習」方式による学力低下を憂慮して「詰め込み教育」に戻したのとは逆に、日本は「詰め込み教育」の弊害をなくしようとして「ゆとり教育」に切り換えた。それを、まさに学力調査の結果という「数字」のみを見て、「詰め込み教育」に戻そうとしているのが現在の文教行政である。
こんないい加減なやり方で国民や自動生徒を惑わしてもらっては困る。
しかし、気の効いた国民の大半は学校教育には大して期待はしていない。たとえば、高校生ゴルファーの「ハニカミ王子」こと石川遼君は、高校1年生である。
学校では教えていない「ゴルフ」の世界で両親による早期教育で実力をメキメキとつけて、将来を期待されている。また、一つ上には女子フィギュアスケートの浅田真央の活躍が世界的にも注目されている。
また世代的には少し上だが、「技能オリンピック」で金メダルを獲得する若者たちも増えてきている。
このほかの分野でも、若い才能がどんどん育ってきており、日本はいまや学校教育にこだわる必要のない社会に変わってきていることを見逃すべきではない。
「ゆとり教育世代」から、真の逸材が出るとも限らない。結果がわかるのはまだまだ先のことである。
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文部科学省は、これを「ゆとり世代の学力低下」と深刻に受け止め、今年度末に改定予定の次期学習指導要領において、「学力アップ」に向けてテコ入れするという。
今回の調査に参加したのは、「ゆとり世代」である現在の高校1年生約6000人(=全国185校)であった。
結果は、思わしいものではなかったけれど、果たして、こんなことで一喜一憂する必要はあるのであろうか。
それよりも「ゆとり教育」の本当の結果が、まだはっきりと出ているわけでもないのに、文部省が「朝令暮改」のような文明行政を行っていいものかどうかはなはだ疑問である。
英国が「自ら学ぶ学習」方式による学力低下を憂慮して「詰め込み教育」に戻したのとは逆に、日本は「詰め込み教育」の弊害をなくしようとして「ゆとり教育」に切り換えた。それを、まさに学力調査の結果という「数字」のみを見て、「詰め込み教育」に戻そうとしているのが現在の文教行政である。
こんないい加減なやり方で国民や自動生徒を惑わしてもらっては困る。
しかし、気の効いた国民の大半は学校教育には大して期待はしていない。たとえば、高校生ゴルファーの「ハニカミ王子」こと石川遼君は、高校1年生である。
学校では教えていない「ゴルフ」の世界で両親による早期教育で実力をメキメキとつけて、将来を期待されている。また、一つ上には女子フィギュアスケートの浅田真央の活躍が世界的にも注目されている。
また世代的には少し上だが、「技能オリンピック」で金メダルを獲得する若者たちも増えてきている。
このほかの分野でも、若い才能がどんどん育ってきており、日本はいまや学校教育にこだわる必要のない社会に変わってきていることを見逃すべきではない。
「ゆとり教育世代」から、真の逸材が出るとも限らない。結果がわかるのはまだまだ先のことである。
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