福田康夫首相は、血も涙もない「冷酷な鬼」なのか?

2007年12月20日 17時32分35秒 | 政治
◆案の定、福田康夫首相と舛添要一厚生労働相は、薬害C型肝炎被害者を泣かせてしまった。「被害者全員を救済して欲しい」という原告団の訴えも空しく、福田首相は、まるで鬼のような冷酷な決断を下した。厚生労働省の官僚の進言に従ったのであろう。それでいながら、平然としている。どんな神経をしているのであろうか。人間性が疑われる。政治的判断も決断もできないのでは、政治家とは言えず、「官僚」と何ら変わりはない。こんなことでは、福田内閣の支持率は下がる一方だろう。
◆福田首相のこんな体たらくは、民主党にとっては、絶好のチャンスである。総選挙が行われれば、民主党単独でも過半数は獲得できるに違いない。だが、候補者がまだ揃っていないのでは、せっかくのチャンスは掴めない。残念至極である。
◆それにしても、連立与党の公明党は、この問題では、すっかり存在感を失っていた。この政党は一体、どっちを向いて国政に携わっているのであろうか。冬柴鉄三国土交通相は独立行政法人改革に不熱心で「抵抗勢力」に成り下がり、自民党という大きな胃袋に消化されつつある。そのうえに所属の公明党自体が、厚生官僚に味方している。これでは、「平和と福祉の党」というこれまでの評価が完全に損なわれてしまう。こうなれば、公明党は、自民党に吸収合併され、「公明派閥」に身を落とした方がよかろう。
◆日本社会は、乱れに乱れている。殺人事件が連日のように発生している。高級官僚の汚職は、止まるところを知らない。年金記録を完全に照合することは、もはや不可能になっている。これは自民党が51年も政権を壟断してきた悪弊が積もり積もったところに原因がある。「上が乱れれば、下も乱れる」の格言通りである。こうなると、もはや「政権交代」しかない。国民の多くが、そう感じてきている。

(ちなみに、国連が死刑制度廃止と死刑執行停止を求める決議案を採択したという。日本は、死刑制度を認め、死刑執行を続けているが、国連決議を受け入れて「廃止・停止に踏み切った場合、一体、どういうことが起こるかを考えると、恐ろしいことになる。被害者の遺族が、『仇討ち』を始め、新たなる殺人事件が多発する危険がある。そもそも、国家が被害者に代わって殺人犯人を死刑を含めて処刑するのは、『仇討ち』をさせないためであるはずである。その『仇討ち』を国家が行わないのであなれば、原点に立ち戻って個人ないし集団で『仇討ち』するしか『遺恨』を晴らすしかなくなる。刑法の大家で知られる団藤重光・元東大教授まで死刑廃止論を朝日新聞12月20日付け朝刊に述べているが、『仇討ち』復活という新たなる殺人事件連鎖を招く危険についてどう考えているのであろうか。疑問である)
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