曇り雨
万両について
冬に付ける光沢のある赤い果実と緑色のコントラストが美しく、
「万両」といういかにもたくさんのお金をほうふつとさせる名前で
正月用の縁起木として親しまれています。
日本では江戸時代から栽培されており、多数の園芸品種が存在します。
日本(主に関東より南)、朝鮮半島、中国、台湾、インドなど、
広い範囲に分布する常緑性の樹木です。
暖かい地方では2m近くの樹高に達することもありますが、だいたい1m内外に
収まる低木で林の下など、半日陰で湿潤な環境を好みます。
幹は根元で枝分かれせずまっすぐ上に伸び、先の方で小枝をまばらに出します。
7月頃に1cmに満たない小花をたくさん付け、その後実を着けて晩秋~冬に
赤く色づきます。
花は白色で紅色の点々があります。実は枝にぶら下がるように着いており、
ほおっておくと夏まで落ちずにそのままの状態を保ちます。
葉は長だ円形で光沢があり、革質で柔らかめ、フチには波形のギザギザがあり
色は濃いめの緑色です。
千両(センリョウ・センリョウ科)、百両(カラタチバナの別名・ヤブコウジ科)、
十両(ヤブコウジの別名・ヤブコウジ科)、一両(アリドオシの別名・アカネ科)と
お金(両)をほうふつとさせる名前の植物は一の位から万の位までのラインナップが
そろっています。いずれの植物も秋~冬にかけて赤い実が付きます。
玄関脇、千両に隣り合わせて植えた覚えのない万両が立派に育っている
千両を狙ってきた鳥の置き土産かも知れない 1メートル40センチ