「あをによし 奈良の都は 咲く花の にほふがごとく 今盛りなり」とうたわれた「平城京」をしのばせる平城宮跡において、1月29日から2月2日までの5日間、「奈良大立山まつり」が開催されました。
今回は、無病息災を願う「奈良大立山まつり」を紹介したいと思います。
大和の各地には、 江戸時代の頃から「造りもの」を身代わりとして、降り懸かる厄を落とすという風習があり、この習わしを奈良独自の呼び方で「立山」と呼んでいるそうです。
この大和伝承の地域資源である「立山」を"由来"とした、無病息災の願いを継承する象徴的なまつりを新たに創出されたのが、今回の「大立山まつり」です。
「大立山まつり」では、奈良を代表する守護神の一つである四天王に因んだ巨大な「大立山」を4基制作し、灯りを入れた山車に仕立てられています。そして、これらの山車を近隣の高校生をはじめとする地域の人達が曳き、夜の平城宮跡大極殿院を練り歩きます。
併せて、県内各地の伝統行催事もご披露されます。丁度、「龍」の伝統行催事が披露されていました。
大和では、奈良時代の昔から「万灯会」という灯りを用いた祭りが行われてきました。世界の人々の幸せと平和を祈る「大立山まつり」を、「灯りのイベント」の始まりともいえる奈良を象徴する代表的な祭りとして、今後も行われるそうです。
また、会場入口には、「あったかもんグランプリ」が開催され、温かい食べ物をテーマに、県内市町村一斉で、地元の食材を使った料理が一堂に会されていました。鍋料理はもちろん、あったかい汁ものなど、奈良の色んなあったか料理が、一食300円で味わえます。この夜、三種類の料理を食べました。とても、おいしかったです。
東西南北の各方角を護る四天王は、風水によって定められた色でライトアップされていて、とても幻想的でした。さすが、古(いにしえ)の都は、冬のイベントが多いですね!
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