奈良県桜井市にある「纏向遺跡」は、弥生時代末期から古墳時代前期にかけての大集落遺跡です。「邪馬台国」の有力候補地とされている所です。この遺跡の中に、3世紀最大の前方後円墳である「箸(はし)墓」があります。全長約280メートル、高さ約29メートル、後円部の直径は約155メートルある大変優美な形をした古墳です。『日本書紀』には、昼は人が造り夜は神が造ったとの不思議な記事が残ります。
大和の国に住みだして、どういうわけか古墳探訪に目覚めました。色々な古墳探訪をしていますが、「箸墓古墳」は、特別な存在だと思います!
ところで、「箸墓古墳」周辺には多くの古墳が分布します。今回は、「箸墓古墳」の東側にある古墳を探訪してきました。
今回は、奈良県桜井市の「箸墓古墳周辺にある古墳」探訪(前)の様子を紹介したいと思います。
〇「ホケノ山古墳」は、全長90メートル、後円部径60メートル、高さ8.5メートルの纒向型の前方後円墳( 国史跡)で、周濠が確認されています。現在は、古墳の葺石や前方部の埋葬施設等が復元されています。3世紀中頃に造られた日本でも最も古い部類に属する前方後円墳の一つです。「箸墓古墳」から徒歩約6~7分位の所にあります。墳丘に立つと西に「箸墓古墳」が見えます。
〇「慶運寺裏古墳」は、「ホケノ山古墳」から約5分位の所にある慶運寺の本堂の裏にある直径約15mの古墳です。石室は南に開口する両袖式の石室で玄室は長さ3.5m、幅1.7m、高さ2m以上で羨道部は玄門部が残るだけで殆ど破壊されています。6世紀後半から末ごろと考えられています。本堂の横には、石棺に彫られた珍しい仏様を見ることができます。ここの古墳探訪は、初めてでした。
次回は、「茅原大墓古墳」・「弁天社古墳」・「茅原狐塚古墳」を紹介したいと思います。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます