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和泉の日記。

気が向いたときに、ちょっとだけ。

裏話。

2007-10-13 18:25:03 | いつもの日記。
そんなわけで、ついに連載を始めてみました。
不定期ですが。

「放課後の切断魔:1」
とあるように、この話はまだ続きます。内容的に当然ですね。
今回注意したのは、やっぱりキャラですね。
ブログで連載する以上、ある程度キャラで引っ張らないと
面倒くさそうだなぁと思ったわけです。
シナリオメインだと、気楽に書けない気がして。
キャラなら最初に作っちゃえば後は楽かなぁ・・・と。
まぁ本当に楽なのかは、今後次第ですね。

あと、本作メインタイトルが決まってません。
放課後の~は、あくまでもこの章のタイトルです。
シリーズを統括するタイトルを、そのうちつけたいなぁ・・・
とかぼんやり考えています。

そんなわけで、何か感想やら何やらを宜しくお願いします。
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放課後の切断魔:1

2007-10-13 18:09:27 | 小説――「RUMOR」
年齢、17歳。
身長、149cm。
体重、スリーサイズ、非公開。
成績、中の下。
趣味、いじめっ子いじめ。
以上、幼馴染・神荻小麦かみおぎこむぎのプロフィール。

――17:59ちょうどに学園の裏門から出ると、男の声が聞こえる。
そこで振り向けば何も起こらない。
しかし、声を無視すると今度は明確に聞こえてくる。
「足、いるか?」
これに対して考えられる対応は、概ね以下の3つだろう。
つまり、①YESと答える、②NOと答える、③更に無視する。
大抵の人間は③だろうか。
これらの対応の結果は、それぞれ次の通りだ。

①YESと答える:
 「じゃあやろう」と聞こえて、手に何かを掴まされる。
 振り向いても誰もいない。
 手に掴まされたものは、切断された他人の足。

②NOと答える:
 「いらないなら、貰うぞ」と聞こえて、片足を切断される。
 振り向いても誰もいない。
 切断面は非常に鋭利な刃物で切られたようになっている。

③更に無視する:
 「聞こえない耳はいらんよな」と聞こえて、両耳を切断される。

これが、今僕らの学園で密かに囁かれている「切断魔ジャック・ザ・リッパー」の概要だ。

「――とまぁ、こんなわけなんだが」
僕は、手帳をパタンと閉じて彼女――神荻小麦にそう言った。
「感想は?」
「ベタだなぁ」
一蹴された。シンプルなヤツだ。
「それ以前に、そのネーミングセンスはどうなのよ?」
「僕が名付けたわけじゃないから何とも言えん」
「大方、どこかしら切られるからそんな名前なんだろうケド。
 安直過ぎんのよね。っていうか何よ。被害者は全部売春婦なの?」
「んなこたねぇよ」
というか、そんな設定普通は知らん。
「ま、これが高校生の発想の限界なのかねー」
言って、小麦は呆れた風にため息を吐いた。
――だけど、その実少しワクワクしていることを、僕は知っている。

小麦は、超が付くほどの都市伝説マニアだ。
だが、ここまでならば17歳、女子高生といったフレーズと結びつかない
こともない。
問題はその先。
コイツは、ひとつの都市伝説についてひとしきり調べ終えると――

そいつを、退治してしまう。

これは、小麦と、僕と、都市伝説についての物語だ。
信じる、信じないは君の自由。
ただ、どっちにしたって退屈はしないと思う。
友達の友達に聞いた話なんだけどさ――。
そう言って、明日学校で隣の席のヤツにでも聞かせてみれば、
それが分かるんじゃないかな。

それじゃ、話を始めよう。
小麦と、僕と、都市伝説フォークロアの物語。
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