米澤穂信「インシテミル」読了。
面白かった。
面白かった・・・けど、この面白さを真に理解するには
「ミステリ」というジャンルに対して深い造詣がないといけない、
とも感じた。
いずみはミステリ素人なので、作中の謎解きの元ネタなども
さっぱり分かりませんでした。
分かったのは、犯人とその動機、そして後半畳み掛けてくる
推理合戦の迫力だけです。
でも、それでもいいのかなって思います。
それが駄目なら本書は楽しめないし。
いずみは作者としてミステリに挑戦することはないなー、
と思わされる一冊でもありました。
こんな研究しつくされてるジャンル、いずみには書けない。
結局、いずみに書けるのは自分のことだけ――私小説だなと思います。
あと、本作は映画化されているようです。
評判はあまりよくないですね。
藤原竜也主演なんで、ちょっと見てみようかなと思わなくもない。
でも、このミステリ尽くしの作品をどう映画化するんでしょうね?
観客置いてけぼりになりはしないか。
いらん心配が多いな、相変わらず。