ジャノメミシン米沢店

Yahoo!ブログから引っ越して来ました。

長年の勘

2011-10-08 11:48:53 | 日記
昨日は古いリッカーの足踏みミシンの出張修理に行ってきました。
 
お客さんが「何か挟まってると思って・・・」と糸取バネを引っ張り出して壊しちゃってました。
 
ぴったり同じ糸取バネは無いものの、代用できそうな糸取バネをペンチで切ってサイズを変えたり、成型して対処しました。
 
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           (※写真は店のコスチューラDB)
 
右手を掛けてるのが糸調節器で、これを全分解して糸取バネを付けて組み直し。
 
調節は左手の指先で糸を引っ張って、指先に感じるテンションで右手のダイヤルを回して調整します。
 
 
 
下糸は・・・
 
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ボビンケースの糸のテンションを左手の指先で感じつつ矢印のネジで調整します。
 
 
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今のミシンの下糸調節も同じく、内釜の矢印のネジで調節します。
 
 
結構、当たり前にやってた事なのですが、指先の感覚だけで糸調節を上下とも合わせちゃったことに、お客さんは驚いておりました。
 
 
自分でも、そう言われれば・・・と・・・
 
いつの間にか身に付いた指先の感覚と勘。
 
これってすごいのかな?って思いましたな。
 
 
お菓子職人の方が生地を捏ねる時に手先で感じる勘。
 
そば職人がやっぱり手先で感じる勘。
 
大工さんが鉋やノミで木を削る時の勘。
 
 
そう言う勘が、ミシン屋の私にも身に付いてきたのだなーと
ちょっとうれしく成った、昨日の仕事でした。