ステッピングモーターのエラーで修理預かりしたセシオEXです。
ステッピングモーターか、基板の故障かとも思いましたが、一年ほど使っていなかったという事ではずみ車につながる上軸が固着して重く成っていたのが原因でした。
分解掃除して各部に注油して、数年前に修理させて頂いた時に気に成っていた内釜と針板の傷が有りましたので、それらも交換して順調に動いております。
「直らないのなら諦める。」ともおっしゃっていましたが、お客さんのお母さんから「嫁入り道具に・・・」と買ってもらったミシンだそうですので、本社にももうパーツが無いミシンですが、中古でパーツを探してでも直そうと思い、修理させて頂きました。
セシオEXは私も思い入れの深いミシンです。
針カバーから本体に流れるラインがとっても綺麗で、ジャノメの歴代ミシンの中でも一番好きなデザインのミシンです。
性能的にも使いやすさでも、セシオ11500や廃版に成ったスーパーセシオには敵いませんが、とっても綺麗なミシンだと思います。
私がジャノメに入社した時の最上位機種で(入社した時はマイナーチェンジしてEX-Ⅲに成ってた)、スーパーの前での街展でも随分使わせてもらいました。
ミシンの買い方に昔は3通り有り、一つは現金、もう一つはクレジット、今は無いもう一つの買い方が月掛です。
今朝の朝の連ドラでシンガーの足踏みミシンが出ていましたが、ジャノメの前身の帝国ミシンが国産ミシンの製造を始め、高価だったミシンを誰もが買えるようにと、ミシン屋に積立てする方法を考えたのが最初でした。
このセシオEX(確か定価281000円)と、8万円のタイプ550が約款機種でした。
私が入社した時で月掛の金額は月々3000円と5000円と10000円だったかな?
修理で伺ったお客さんに、「修理代と保険だと思って積立てしませんか?」って勧めて契約取ったものでした。
今は直営店でも月掛の契約は取っていませんが、高額のミシンを買うためには良い制度だったと思います。
うん、やっぱりかっこいいミシンじゃ。
コレクション用に一台欲しいなー
※追記。数日様子を見ていましたが、やはりステッピングモーターにも異常が有りました。部品取りに置いてたミシンから移植し、本日お客様にお届けいたしました。