cogito ergo sum

日々の雑感・料理レシピ・KinKi Kidsに関することなど…
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いのち。

2009-02-23 | Weblog
[レシピ] ブログ村キーワード

今日は第81回米アカデミー賞の発表があり、一日中その話題で持ちきりでしたね。
もちろん日本勢の受賞がなければ、これほど国内ニュース、ワイドショーその他をにぎわわせることもなかったと思いますが。。。

滝田洋二郎監督の「おくりびと」が外国語映画賞に。
56年度(第29回)に同賞が独立した賞になって以来、日本作品が受賞したのは初めての賞ということで、大きな快挙です。
それにとどまらず、加藤久仁生(くにお)監督の「つみきのいえ」が短編アニメーション賞に。
日本人監督作品の同賞受賞はこちらも初めて、ということでWの快挙。

「つみきのいえ」の受賞のほうがさきに発表されて報道され、検索エンジン等の最新ニュースにも挙がっていたので、
正直なところ、
あ、こんな作品もノミネートされていたのか…
こちらの受賞が日本勢唯一で、「おくりびと」のほうの受賞はさすがに無理かな。。。
日本での評価は高かったけれど…
やっぱり以前から有力視されていた別作品のほうが決まるかな。。。
と感じていたのですが、昼過ぎに受賞の一報☆

「千と千尋の神隠し」以来久々の日本勢の入賞、しかも二つもっ!!
といううれしい驚きのニュースでした。

死別、埋葬という各文化の色が非常に濃く現れる部分、
文化の違う様々な人々から見て、それを取り扱う作品がどう映るか…
その文化そのものを身近に感じて育ったものとはまた違った見方に映ることだろうと思いますが、
むしろその、違うという点、
そこが外国映画、という部門らしさ、impactにつながったこと、
そして、文化の違い、感覚の相違を超えた超越的なつながるもの、
死という誰にも訪れる不変のものを取り扱い、そこから人間の絆を描きだす。。。
その異質と共感の絶妙な感覚が受けた、
受賞につながった、ところもあるのかな、なんて個人的には思います。

なにはともあれこうした、賞を目指した作品でもなく、
巨額の投資をした作品でもなく、
大がかりな話題をふりまくばかりだった作品でなく、
商業ベースにのらない、とむしろこれまで制作を避けられてきた、というこの作品が、
これほどに多くの人々の心を動かし、評価される作品となったこと、
日本でのブームを超えて、オスカーに輝く作品とまでなったこと、
これは大きな意味をもつことではないかな、という気がします。

アカデミー賞についても、お祭り化しているといった批判やその意義への疑問、選考、志向への疑問、俳優との参加を巡るトラブル、
長年の中でその性格も、位置づけも変化している、
いまやハリウッドの不振とともに大きな波にもまれている…
そんな時代で、様々な声があるうえに、この史上最大とも言われる金融危機の影響を受けて、祭典の縮小傾向など、
あまり明るい印象がない、パッとしない印象でしたが、
そうはいってもやはりアカデミー賞としての格は失っていない、
権威は健在、
評価される作品も、それぞれ実力派のもの、見ごたえのある作品が増えてきている。。。
81回にして、あらためて見直したというか…
作品賞・監督賞を含む8部門を受賞した「スラムドッグ$ミリオネア」も日本での公開はまだの作品ですが、どんなものか見てみたくなるような印象を受けたアカデミー賞でした。

直木賞で「悼む人」の受賞もありましたが、
「おくりびと」という作品のこの大きな話題化、
死との対峙、それに向き合うことで今の生を考える、
自分の存在、他者の存在、そのあいだに生まれる絆。。。
そういうものを問うような、そうした静かな時代の空気も感じさせます。
先が見えない、いろいろなことがもやもやとしている、
そうした現代にあって、だれしもに平等に訪れる死をとおして…
生きる中で感じたい絆、
欲しくてほしくてしかたがない、それを渇望しているくせに、それとして素直に求められない、
うまく愛や優しさを投げ合えない、
その現状から脱したい、救われたい、
なにかを見なおさなければ…
そういう潜在的な意識が強くなっている証なのかもしれません。

見かけの豊かさで、モノの豊かさで、
そういう真に求めているものが見えない、その求めの声も見えない、
それよりは、この危機も、生きづらい空気も、より一歩前へ進むための、成熟した社会への過渡期、
成長しつつある兆しなのかもしれない、
多少楽観的、希望的観測も含みますが、私はそんなふうにも思います。

今の日本では、死にまつわること、それが遠くくるまれたようなものになっている…
ひとつの命が終わることに、厳然として直面する、
親しい者の死を通して、大きな衝撃を受ける、自分もこうして死んでゆく限りある命を生きているということに、小さいころから気づき、日々の感覚を揺さぶられるような…
そういう体験が少なくなっている、と思います。

少子化、高齢化であったり、核家族化であったり、仕方がない面もありますが、
利便性、効率的生活を考えるばかりで、切り捨ててきたもの。。。
辛いものに触れない、傷や闇を極端に避ける、
実体のないふわふわにばかり慣れる。。。

私自身も少なからずそうですが、
考え直すべき時が来ているのではないかというふうに思います。

埋葬は人間を人間たらしめる、根本的で限りなく非常に文化的な行為。

埋葬の文化の始まりを大きな意味としてとらえる、
文化的人類の誕生と見る、
古代歴史学の観点を、
一番知らねばならない、今一度問いなおさねばならないのは現代人、

かもしれません。


映画、


…ぢつは、あまり好きじゃないんですけどね(^_^;)
そのくせ、そうとう語ってしまいました

なにはともあれ暗いニュースばかりのさなか、この受賞は本当にうれしいニュース♪
2作品とも、おめでとうございます☆


今日のレシピです

・鯖のグリエ そば米とレンズ豆のリゾット 赤ワイン味噌バターソース …①
・白菜と新牛蒡のピリ辛マリネサラダ …②
・パプリカの詰め物焼き …③


①の作り方



1 鯖は塩こしょうをしておく
2 みじん切りにした玉ねぎとそば米、レンズ豆を炒める
3 2にコンソメスープを注いで煮る
4 軽く芯が残る程度にやわらかくなったら、水分はとばし、火を止めてバターを加え、塩こしょうを少々加えて、全体をよく混ぜておく
5 赤ワインを鍋で煮詰める
6 5にデミグラスソースと味噌、赤味噌を加え溶かしこむ
7 火を止めてバターでモンテする
8 1の鯖をソテーする
9 タイムを素揚げする
10 4のリゾットを円形に敷き、鯖を盛って、7のソースをかける。生クリーム少々を流し、9のタイムを飾る


②の作り方



1 白菜は三角に切り、熱湯をかけて水分をきっておく
2 ごぼうはよく洗って斜めに切る
3 みじん切りにしたニンニクと2、鷹の爪を入れて炒める
4 牛蒡にある程度火が入ったら、1を加え炒める
5 ワインビネガー、塩を加えて炒め合わせ、火を止める
6 器に盛って出来上がり


③の作り方



1 豚バラ肉とベーコンを細かく刻む
2 パン粉と1、塩、胡椒を4分の1くらいに切ったパプリカに詰める
3 天かすをたっぷりとふり、オーブンで焼く
4 途中焦げすぎる時にはホイルで覆いをして、パプリカがやわらかくなるまでじっくり、20分ほど焼く
5 焼きあがったら好みでフライドオニオンと乾燥パセリをトッピングし、器に盛る


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