ごじゃっぺ日記(旧、看悶日記)

京都生まれのにわか茨城県民による雑多な日記です。内容に一貫性はありませんが、どうかひとつ長~い目で見てください。

仁丹体温計、覚えてますか?

2020-11-18 20:18:21 | 日記
見出し写真、森下仁丹の商標ですが、最近の若い人は、「仁丹」って知らないですよね。噛むとピリッと香る銀色の小粒で、口臭予防などに使用されました。明治時代にはすでに発売されていたようで、
味に用途、専用の小ケース入り等々、「フリスク」のご先祖様みたいなものといえばイメージが伝わりやすい?
不思議な銀色の粒、たまにお爺ちゃんが噛んでいました。

話変わって、表題の「仁丹体温計」。
デジタルの体温計が普及する前、子供のころ、ガラス製水銀柱の「仁丹体温計」で体温を測ってました。
子供には、お爺ちゃんの「仁丹」が、なんで「体温計」を作っているのか?イメージがつながりませんでした。

ある時うっかり硬い床に、ガラス製の仁丹体温計を落としてしまい、割ってしまったのです!
すると中の水銀が飛び散り、お爺ちゃんの仁丹のように、水銀は丸いキラキラしたまん丸の粒に!
その見た目で、子供には「仁丹」が「体温計」であることに妙な合点がいったのです。もちろん全くデタラメな「合点」なのですが…

今我が家には、2本の体温計があります。

左は古いテルモ製、正確だけど時間がかかのが難点、表示も小さく老眼泣かせ。
右はちょっと古いオムロン製、計測がはやく、表示も見やすいが、必ず高めにずれた値が出る。

迅速で正確な体温計、表示が見やすい体温計を買ってきました。新しいテルモ製です。

コロナ禍で品薄の様で体温計売り場は、「御家庭当たりいずれかの体温計1点のみに制限」がかかってました。
転バイヤーの魔の手は体温計にも及んでいるようです。

さてさて、「仁丹」が「体温計」である理由ですが…
戦前、森下仁丹の前身になる会社が体温計も扱っていて、のちに森下仁丹の子会社「仁丹体温計」になります。
戦後、「仁丹体温計」は「仁丹テルモ」に改称。さらにその後に森下仁丹の資本から独立し「テルモ」に。
テルモは今では、体温計や注射器など医療用器具の大手メーカーとして有名に。元が森下仁丹との関係会社だったことを知る人も少なくなったのでは?