一昨日の6月25日、ホリスティック医学協会で、「近代日本社会と健康ブームの軌跡」についてお話させて頂きました。
“健康ブーム”……それは近代日本において、単なるブームではない。
それは当の社会の変動期の危機の表現であり、その超克の企図であり、その頓挫であり、
頓挫することでの新たな社会の創出であり、危機の更なる深化であった。
私たちの健康は一体どこへゆくのか? 「健康」とは何だろうか?
というのがその趣旨です。
25年も前に私が書いた下記の論文をもとに、この25年間の動向も付け加えて、
近代日本社会における健康ブームの実態を社会心理学的に分析し、
「健康」の真の条件を模索したもので、おかげさまで好評をいただきました。
当日視聴された方々からも、そうでない方々からも、お問い合わせがありましたので、
とりあえず、下記の論文をお読み頂ければありがたく思います。
<論文>
津田真人 1997a 「『健康ブーム』の社会心理史:戦前編」、『一橋論叢』第117巻第3号、49-67頁。 →原論文を読む
────、1997b 「『健康ブーム』の社会心理史:戦後編」、『一橋論叢』第118巻第3号、83-101頁。 →原論文を読む