新年のお休みを利用して「2012年の作り始め」に何か・・・ってことで、ラトル・スネイク製のキティー・バードを選んでみました。「ピーナッツ・トレーナー」に続くノン・スケール第2弾、ちょっと大きめスパン568mmのスポーツ機でございます。デザイン的には低翼スタイルのエンブリオ・エンデュランス・クラスに属する機体なんですが、スケール屋さんの作るキット、しかもレーザー・カットですから当然凝った作りとなっております。
細かなパーツも何のその! 通常主翼なんか左右で少しばかり長さが違ったり、リブがズレてたりなんて事は2枚の翼を重ね合わせると見事にバレてしまうことが良くあります。しかし最近のレーザー・キットはそのようなことが全く起きません。はめ込むブツさえ間違えなければ正確無比な作業を進めることが出来ます。しかも切り出す手間はかかりませんからパズルの様にパーツを探し出してはめ込み、OKならば瞬間を流すという簡単な作業です。製作は出来る限り図面上で行った方がより間違いは少なく済みます。バルサ・シートからパーツを抜き出す前にパーツ・ナンバーを書き込んでおかないと大変な事になります。
新年休日の朝、このキットなら1日あれば生地完まで行けるでしょう。どちらかと言えばこの組み立て作業より、次のサンディング作業の方が時間をかけて慎重に行う必要があります。
先ずはマニュアル通りの行程を作り始めます。
最近のレーザー・キットは薄いバルサの積層が当たり前です。これはなるべくバルサ・シートの種類を減らす為で、昔のキットの様に大きなバルサ・ブロック見かけません。そのかわり「はりあわせ」パーツがやたら多くなります。タイヤなどの張り合わせるバルサの木目は必ず90度ずらして接着します。
主翼は一応製作ベッドを作ります。図面の上で直接組み立てても構いませんが、フィルムを敷いて定規を置いてヤル気を見せると正確なツバサが手に入りマス!必要なパーツだけシートから抜き取ります。仮り組みして間違いなければ瞬間で固定します。リブの後縁部分は細くなっていますので折らないよう。
翼の表面(おもてがわ)いわゆるサンディングされる部分にはレーザーで焦げた面を揃えます。これは薄っすらサンディングする事によって表面をそぎ落とす目安にします。凹んだ箇所は焦げた部分が残りますから修正する時の目安になります。
翼のサンディングには一番気を使います。それは「削り過ぎ」であって、せっかくの翼型が変わってしまったり、前縁・後縁が直線でなかったり、部分的にパーツの太さが削り過ぎで細くなってしまう事があります。力の入れ具合で翼型が変わってしまわない様に注意です。
主翼に続き水平、垂直も組み立てます。こちらも段差が出来ない様に「はめるだけ・・・」
胴枠に使うパーツも図面上で仮組みしたら瞬間を流して完成。
胴枠が出来たら両側の側板を作ります。同じカタチが必要ですから、1枚完成したらそれを下敷きにしてもう1枚!胴体が捻れないように2枚の側板がぴったり同じものを作ります。
胴枠を差し込んで間違いなければ接着します。はめ込み式ですから間違える可能性はゼロ!接着しながら胴体の捻れをチェックします。
ここまで1日の作業で終了しました。これからバルサ粉にまみれてサンディングしましょう、もちろんお外でネ、さむいけど・・・