What are you thinking while waiting for the completion ...
「ガナゴビー」は永遠に不滅です・・・
無名のフレンチ・ホームビルト機「ガナゴビー」が模型界で知られるようになったのはボブ・ペックさんの功績でしょうか。ペック・ポリマー社のキットでこの機体の存在を初めて知る人がほとんどだと思います。はるか昔の昭和の時代、私が最初に買ったピーナッツ・キットがこの「ガナゴビー」でした・・・
実機は1953年にフランスのデザイナー、ウィリアム&ジェームズ・ロベットによって初飛行しました。1955年カナダの航空エンジニアであるジョルジュ・ジャックミンがサイズを拡大(翼面積を70から90平方フィート)して製作、飛行しました。恐らくカナダのこの機体をヒントにボブ・ペックさんはピーナッツ機として設計されたと予想します。ボブさんの奥様サンディーさんから「カナダの友人から機体の情報を得た」というような話を聞いたことがあります。ゼロ戦やマスタングと並んで今もペックのキットに君臨するこの「ガナゴビー」はアメリカのホームビルト機「ネスミス・クーガー」や「ファイク」と同じようにピーナッツの世界では有名な機体となりました。そこにはピーナッツ機としての飛ばしやすさや飛行性能が大いに関わっているのかもしれません。
ペックポリマー社がスタートした時にキットを売り出してますからもう既に35年近い超ロングセラーなんですね。我が家には1985年製造の初代ネスミス・クーガーが今も残っています。ペックのキットは現在もオーナーが変わって(2回目)パッケージも新しくなって販売されています。でも古くからのマニアは住所にLA MESA CALIF 92041と入ってなくちゃペックじゃないと思う。最近ではこのCALIFという書き方はあまり見ませんね、殆どがCAです。レーザーカットになり製作の難易度は下がったんでしょうが、バルサキットでは最初のお仕事でもある「切り出す」という楽しみを奪われたような気がします。
新旧のボックスはこんな感じ・・・
シンプルな作りが基本のホームビルト機においてこの「ガナゴビー」はちょっと曲者です。主尾翼はすんなり製作できますが、胴体は美しいラインを残して作るには修正や加工が必要となります。ひし形の胴体は如何にアプローチするかでその難易度が変わるのかもしれませんがどちらにしても面倒なことには変わりありません。
ピーナッツ・スケール機として最初に出会った機体ですから今でも記憶に残っていますが、何でこんな難しい機体を選んだの?と言われてもね、見たこともないユニークな機体と操縦するおじいちゃんの雰囲気が良かったんでしょうか。
ここで紹介する機体はもうすでに完成して飛行している機体で、ネタ集めにちょっとこの機体のデータや実機写真を調べようとGoogleちゃんで調べるとあらま!
一番最初にYoutubeの動画がしれっと並んでます・・・
飛行会での会話 「ところで胴体はどーやって作ると正確に出来るんでしょうかね?」 「簡単そうでなかなか手強いひし形胴なんですよねコレ?」なんて話が出てきます。そう言われてみると最初の頃は空中ジグ?なんか駆使して切った張ったの大騒ぎで作ってました。上下左右のラインは夏の伸びたレールみたい・・・
胴体製作4本目辺りからやっと「見られる」ものが出来るようになった記憶があります、もちろん1機目は角材足らず!の有様でした。
そこで今回の製作法が写真でちょっとだけ残してありましたのでご紹介します、初めて作るピーナッツの製作法としては・・・向かないと思いますが。
リブの数とか位置は変更していませんが、角材を使わずスパーを入れた形で製作しています。重量はそんなに変わらないと思うんですが最近はこのスタイルばかり、カーボンの補強とかはしていません。
ざっくり完成したら支柱を取り付けるリブと四隅もガセットで気休めの補強。翼端は0.3mm程度のシートを貼っておきます。
サンディングしたらこんな感じ、片翼0.3gならまずまずですね。
主翼は特に難解な部分はございませんからあっという間に終了です。
さて問題の胴体に入ります。(続く)