考える英語 (英作で英会話上達!)

身の回りの事から、社会情勢まで、幅広い事柄を、自分の知っている簡単な英語で表現していきます。英会話教室をやっております。

英作『松茸4(国産がいい)』答と考え方

2015-11-02 19:24:36 | 英作 解答
『matsutake mushroom』


4. 何でも国産がいい。

⇒ 貿易立国日本。資源に乏しい日本が、そう何でも国産がいいなど、言い続けることも難しい。しかし、食の安全という観点から、口に入るものは、国産がいいという人は多い。

『なんでも国産がいい』。『国産』と言いつつ、この文脈では、『日本製』を意味しているのは明白。日本製は、英語で何というか。日本の~は、Japan の形容詞である Japanese.

『何でも国産がいい』とは、言い換えれば、日本のものが一番だ、ということだろう。よって、

・Japanese things are the best.

Japanese things で日本の物。goods もよい。製品として、products もいい。

・Japanese goods are the best.

・Japanese products are the best.


国産=日本製 → made in Japan である。

・Products made in Japan are always best. (やはり日本製が一番だ)

・Made in Japan products are always best.


『いい』とは、具体的には何か?

食の安全の意味なら、safeだろう。

Japanese food is safe.

高品質ならば、~ of good(high) quality.

・Japanese products are of high quality.


『何でも国産がいい』裏を返せば、『外国産は嫌いだ』。

・I don't like things from other countries.

・I hate anything made in other countries.


ポジティブに言うと、要は『日本製が大好き』ということ。

・I like /love Japanese things.

・I like Japanese things the best.(like ~ the best. で、~が一番好き)

・I like Japanese matsutake the best.


直接関係ないが、xenophobia (ゼノフォビアと発音する) という単語がある。排他主義、外国嫌い、といった意味である。xeno が『外国の、異種の』という語源である。

この"x"が興味深い。恐らく、exit(出口) や、eccentric (変わり者)、 ecstasy(恍惚)、exotic(エキゾチック、異国風の)等の  『ex=外』という意味と共通する語源だろうと思う。

非常口を意味する emergency exit.

eccentric は、center(中心)から『ex=外』へ出るから=変わり者、奇人変人。

ecstasy は、もとは、古代における秘密の宗教儀式に由来する語で、語源的には、自分の立っている(stacy →stand)所から、外へ(ex) 出る → 我を忘れる → 解脱、脱魂、法悦、等を意味する。

xenophobia の phobia は『怖い、恐怖症』の意味。

agoraphobia で広場恐怖症。 古代ギリシャで人々が議論しあったアゴラ(広場)。

claustrophobia で閉所恐怖症。claus→close(閉める)から。

acrophobia = 高所恐怖症。アクロバットの"acro"。

aquaphobia = 水が怖い。アクアラングの "aqua"は水の意(ラング=肺)。


昔、Midnight Run という映画があった。ロバートデニーロ扮する元警官の賞金稼ぎが、逃亡中の会計士をロサンゼルスに連れ戻す為に、飛行機に乗るのだが、会計士が時間稼ぎのために、I can't fly. I suffer from acrophobia and claustrophobia.(俺は高所恐怖症、閉所恐怖症だから飛行機はダメなんだ)と言って、騒ぐ場面がある。結局時間のかかる陸路での移動になり、If you don't cooperate, you are gonna suffer from "fist-a - phobia". (がたがた言って協力しないんだったら、今度は『fist=拳(こぶし)』恐怖症にしてやるぞ!)という、やりとりがあった。

語源は面白い。当英作ブログでは、単語力に頼らないで英語発表力を増強する立場であるが、単語は知っていればいるほど、本(洋書)は読みやすい。あまりなくても読めるけれど、知っていた方が楽しさは倍増する。しかし、決して 単語力=英語力、ではない。単語を増やせばTIMEや、ペーパーバックがスラスラ読めるか、というとそんなに世の中甘くはない。単語力も大事だか、より大事なのは、知性である。考える力と想像力。単語を覚えだした途端に、読解力が落ちるということも、ままあること。英語は、やはりバランスである。

以上。





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