『matsutake mushroom』
8. 国産の松茸と外国産のものでは、値段が全然違う。
⇒ 『~ と ~ では、値段が全然違う』。
英語にする場合、字面を追うことは、迷いの元である。
『見ないで見る』ことが大切である。見すぎると見えない。
『心で観る』。心眼である。
そんな大層な課題文ではないが、考える。
『値段が違う』ということは、要素分解すると『高い(expensive)』と『安い(cheap)』である。どこに重きを置くかで異なるが、どちらかが高い、安いを強調すれば、結果的に『値段が違う』ことになる。
・Japanese matsutake mushrooms are very, very expensive.
Japanese (日本の)松茸は、とても、とても高い。わざわざ"Japanese" とあるので、言わなくても一方は輸入物(外国産)のことである。『言わないで言う』。これも重要な英作技法である。論理とは、必ず反対(概念)を想定する。日本の物が高いなら、外国の物は相対的に安い。犬が西向きゃ尾は東。論理は便利である。もちろんコミュニケーションなので、相手にわかるように強調する必要がある。逆にいうと、適切にキーワードを強調できれば、少ない単語で、的確に意図は伝達され得る。
逆でもよい。
・Matsutake mushrooms from other countries are very, very cheap.
・Imported matsutake mushrooms are very, very cheap.
『値段が全然違う』とは、この場合明らかに驚きを示している。機械的に訳しても仕方がない。この発言は、心理的に見ると『本当は日本の松茸が食べたいけど、高すぎて買えないから、安くて手ごろな外国産で我慢する』あたりを示している。言葉の向こう側にある想い。それをこそ我々は英語学習者は見つめて英語にしたい。言葉を超えた『想い』や『気持ち』を見つめれば、簡単な英語で表現できる。
尚、cheap というのは、注意が必要。『安い』→『安っぽい』を意味する場合がある。安い(けど物はいい)のなら、inexpensive となる。
Inexpensive is often used to mean that something is good value for its price. It is sometimes used instead of cheap, because cheap can suggest that something is poor quality. (Oxford dictionary)
同じ『安い』でも、微妙な違いがあるのがよくわかる。inexpensive は、『値段の割にはいい』。cheapは『安かろう悪かろう』というニュアンス。興味深い。
今回の課題文は、考え方として既出の
英作問題『砂漠5』
英作問題『アメリカ4』
の、それぞれ『寒暖差が激しい』と、『格差社会』の考え方と同じである。
『価格差』『寒暖差』『格差』など、英語にしようとすると、頭を悩ますが、考えたら単純な発想で訳出できる。『差』自体を見るのではなく、その結果を見る。目の付け所である。窮すれば変ず。変ずれば通ず(易経)。
『国産と外国産では価格が値段が全然違う』を他の言い方をすると、gap (ギャップ)を使い、
・There is a wide price gap between domestic products and imported ones.
difference (違い)を使えば、
・There is a big difference in price between ~ .
などがある。
8. 国産の松茸と外国産のものでは、値段が全然違う。
⇒ 『~ と ~ では、値段が全然違う』。
英語にする場合、字面を追うことは、迷いの元である。
『見ないで見る』ことが大切である。見すぎると見えない。
『心で観る』。心眼である。
そんな大層な課題文ではないが、考える。
『値段が違う』ということは、要素分解すると『高い(expensive)』と『安い(cheap)』である。どこに重きを置くかで異なるが、どちらかが高い、安いを強調すれば、結果的に『値段が違う』ことになる。
・Japanese matsutake mushrooms are very, very expensive.
Japanese (日本の)松茸は、とても、とても高い。わざわざ"Japanese" とあるので、言わなくても一方は輸入物(外国産)のことである。『言わないで言う』。これも重要な英作技法である。論理とは、必ず反対(概念)を想定する。日本の物が高いなら、外国の物は相対的に安い。犬が西向きゃ尾は東。論理は便利である。もちろんコミュニケーションなので、相手にわかるように強調する必要がある。逆にいうと、適切にキーワードを強調できれば、少ない単語で、的確に意図は伝達され得る。
逆でもよい。
・Matsutake mushrooms from other countries are very, very cheap.
・Imported matsutake mushrooms are very, very cheap.
『値段が全然違う』とは、この場合明らかに驚きを示している。機械的に訳しても仕方がない。この発言は、心理的に見ると『本当は日本の松茸が食べたいけど、高すぎて買えないから、安くて手ごろな外国産で我慢する』あたりを示している。言葉の向こう側にある想い。それをこそ我々は英語学習者は見つめて英語にしたい。言葉を超えた『想い』や『気持ち』を見つめれば、簡単な英語で表現できる。
尚、cheap というのは、注意が必要。『安い』→『安っぽい』を意味する場合がある。安い(けど物はいい)のなら、inexpensive となる。
Inexpensive is often used to mean that something is good value for its price. It is sometimes used instead of cheap, because cheap can suggest that something is poor quality. (Oxford dictionary)
同じ『安い』でも、微妙な違いがあるのがよくわかる。inexpensive は、『値段の割にはいい』。cheapは『安かろう悪かろう』というニュアンス。興味深い。
今回の課題文は、考え方として既出の
英作問題『砂漠5』
英作問題『アメリカ4』
の、それぞれ『寒暖差が激しい』と、『格差社会』の考え方と同じである。
『価格差』『寒暖差』『格差』など、英語にしようとすると、頭を悩ますが、考えたら単純な発想で訳出できる。『差』自体を見るのではなく、その結果を見る。目の付け所である。窮すれば変ず。変ずれば通ず(易経)。
『国産と外国産では価格が値段が全然違う』を他の言い方をすると、gap (ギャップ)を使い、
・There is a wide price gap between domestic products and imported ones.
difference (違い)を使えば、
・There is a big difference in price between ~ .
などがある。