『秋』
5. 風邪は万病のもと。
⇒ 風邪をひくと、体の抵抗力が低下し、諸々の病気を引き起こす原因となり得る。単なる風邪が、結果的に重大な事態を招く。では最も重大な事態とは何か?死である。よって、
・A cold can kill you. (風邪に殺されるよ→死んじゃうよ)
他にも、
・Even a cold can kill you. (even a cold で『風邪にでも』となる)
・A cold might kill you.
might にすると、仮定法的なので、『もしかして』というニュアンス。can を使うと、『ほんまやで』という感じで、より切迫感がある。より現実的な意味合いが出る。canやら might だけで、より現実的かどうかが表れる。
もう少し字面に沿った訳をすると、辞書にもあるかもしれないが、
・A cold leads to all kinds of disease. 風邪はあらゆる病気につながる。
・A cold might develop into all kinds of illness.
など。
『風邪は万病のもと』という発言の意図を考える。
普通人は風邪ごとき、と軽んずる。しかし風邪により、特にお年寄りや病人は肺炎につながったり、合併症を引き起こすことがある。それに対する警鐘としてのことわざである。この発言の意図を考えた時、やはり『軽んずるな』というメッセージがもっとも大事なので、
take it easy (気楽にね)の逆バージョンで、
・Take your cold seriously. A cold can kill you.
このtake は『とる』ということで、(気持ちとしての)受け取り方の意味がある。take it easy. は簡単に『受け取る』ので、『気楽にね』という意味になる。seriously で真剣に、深刻に『受け取る』という意味。
この表現も使える。
Japan must take this problem seriously. 日本はこの問題を真剣に受け止めないといけない、等。
発言の意図をくみ取ることが何より大事である。言葉は想いの現れにすぎない。『風邪は万病のもと』という発言の本当の想いとは何か。真の意図を『察する』人は、よりシンプルかつに的確に、英語で表現し得るであろう。なぜ『万病』という、いわば『誇張』がなされるのかを考えたい。誇張することにより、人目をひく。人は平凡な言い方では注目しない。あえて『万病』と極端に言うことで人の耳目をひく。それによって注意を喚起し警鐘を鳴らせることになる。
『風邪は万病のもと』を字面だけ追って訳しても、本当に訳したことになるのだろうか。どうして『万病』なのか。なぜそう誇張するのか。風邪で人生を台無しにしてほしくない。風邪ごときと、あなどって大事なわが子をを失った母、風邪ごときで大病を患い、結局亡くなった幾多の人々。過ちを二度と繰り返してほしくないという痛切な思い。考えることにより初めて、言い古された古諺にこめられた民族の悲哀を追体験できる。
諺とは警告である。古人の得難い経験から出た尊い助言であり伝言である。名も無き多くの人々の、営々と営まれ続けた生活上の教訓と衆知の結晶である。その想いをくみ取りたい。察する文化をもつ日本人ならば、本来容易にできることだろう。物質文明の真っ只中にある我々は、どこまで古き良き日本の精神性を取り戻せるか。現代日本人が失って久しいその精神性を想い出したとき、我々の英語は本当の意味で上達し始めるだろう。
『風邪は万病のもと』、他にも
・A cold is not just a cold. It's a killer. (かぜは単なるかぜではない)
・You might die even from just a cold.
などとも言える。
『万病』というのも表現的に誇張である。英語ももっと誇張して『死ぬかもね』とすればシンプルに、正確に表現できる。この諺の意図は、『怖がらせて、風邪をひかないように仕向けること』である。表現は手段である。目的を達しなけれな発言の意味はない。そこまで考えると上記のような簡単な英語で表現できる。
以上。
5. 風邪は万病のもと。
⇒ 風邪をひくと、体の抵抗力が低下し、諸々の病気を引き起こす原因となり得る。単なる風邪が、結果的に重大な事態を招く。では最も重大な事態とは何か?死である。よって、
・A cold can kill you. (風邪に殺されるよ→死んじゃうよ)
他にも、
・Even a cold can kill you. (even a cold で『風邪にでも』となる)
・A cold might kill you.
might にすると、仮定法的なので、『もしかして』というニュアンス。can を使うと、『ほんまやで』という感じで、より切迫感がある。より現実的な意味合いが出る。canやら might だけで、より現実的かどうかが表れる。
もう少し字面に沿った訳をすると、辞書にもあるかもしれないが、
・A cold leads to all kinds of disease. 風邪はあらゆる病気につながる。
・A cold might develop into all kinds of illness.
など。
『風邪は万病のもと』という発言の意図を考える。
普通人は風邪ごとき、と軽んずる。しかし風邪により、特にお年寄りや病人は肺炎につながったり、合併症を引き起こすことがある。それに対する警鐘としてのことわざである。この発言の意図を考えた時、やはり『軽んずるな』というメッセージがもっとも大事なので、
take it easy (気楽にね)の逆バージョンで、
・Take your cold seriously. A cold can kill you.
このtake は『とる』ということで、(気持ちとしての)受け取り方の意味がある。take it easy. は簡単に『受け取る』ので、『気楽にね』という意味になる。seriously で真剣に、深刻に『受け取る』という意味。
この表現も使える。
Japan must take this problem seriously. 日本はこの問題を真剣に受け止めないといけない、等。
発言の意図をくみ取ることが何より大事である。言葉は想いの現れにすぎない。『風邪は万病のもと』という発言の本当の想いとは何か。真の意図を『察する』人は、よりシンプルかつに的確に、英語で表現し得るであろう。なぜ『万病』という、いわば『誇張』がなされるのかを考えたい。誇張することにより、人目をひく。人は平凡な言い方では注目しない。あえて『万病』と極端に言うことで人の耳目をひく。それによって注意を喚起し警鐘を鳴らせることになる。
『風邪は万病のもと』を字面だけ追って訳しても、本当に訳したことになるのだろうか。どうして『万病』なのか。なぜそう誇張するのか。風邪で人生を台無しにしてほしくない。風邪ごときと、あなどって大事なわが子をを失った母、風邪ごときで大病を患い、結局亡くなった幾多の人々。過ちを二度と繰り返してほしくないという痛切な思い。考えることにより初めて、言い古された古諺にこめられた民族の悲哀を追体験できる。
諺とは警告である。古人の得難い経験から出た尊い助言であり伝言である。名も無き多くの人々の、営々と営まれ続けた生活上の教訓と衆知の結晶である。その想いをくみ取りたい。察する文化をもつ日本人ならば、本来容易にできることだろう。物質文明の真っ只中にある我々は、どこまで古き良き日本の精神性を取り戻せるか。現代日本人が失って久しいその精神性を想い出したとき、我々の英語は本当の意味で上達し始めるだろう。
『風邪は万病のもと』、他にも
・A cold is not just a cold. It's a killer. (かぜは単なるかぜではない)
・You might die even from just a cold.
などとも言える。
『万病』というのも表現的に誇張である。英語ももっと誇張して『死ぬかもね』とすればシンプルに、正確に表現できる。この諺の意図は、『怖がらせて、風邪をひかないように仕向けること』である。表現は手段である。目的を達しなけれな発言の意味はない。そこまで考えると上記のような簡単な英語で表現できる。
以上。