考える英語 (英作で英会話上達!)

身の回りの事から、社会情勢まで、幅広い事柄を、自分の知っている簡単な英語で表現していきます。英会話教室をやっております。

英作『松茸5(輸入大国日本)』答と考え方

2015-11-03 23:02:16 | 英作 解答
『matsutake mushroom』


5. 日本は、食料の輸入大国である。

⇒ 『輸入する』を考える。普通は、import である。インポート。日本語にもなっている。他の言い方を考えてみる。

『輸入』とは何か。

他の国(other countries) から『買う』ことである。

・Japan buys food from other countries.

輸入『大国』とは?

普通に買うだけでは、『大国』とは呼べない。数量的にたくさん買うから、輸入大国である。much や a lot をつけて『たくさん』の意味を付け加え、

・Japan buys a lot from other countries.

日本は外国から『たくさん』買う → 輸入大国。


・Japan buys a lot of food from other countries. 食料の輸入大国、日本。


他の国ということは、世界中からである。

・Japan buys food from all over the world.

・Japan buys food from the whole world.

・Japan buys food from every country.


get を使う。

・We get food from all over the world.


have を使う。

・We have food from other countries.

・We have a lot of food from other countries.


food を 具体的な名詞にする。

・We get a lot of meat and vegetables from many other countries.

食料品を具体的に、肉や野菜としたら、もっとイメージがわく。伝わりやすい。


come を使う。

・A lot of food come from other countries.

・A lot of food we eat in Japan come from other countries. 日本で食するものの多くは外国から『来る』。


いっそうの事、be 動詞でもいける。

・In Japan, a lot of food are from other countries.


『輸入する 』ということは、飛行機や船で運び込まれる。bring (運んで来る)を使ってみよう。

・Airplanes and ships bring food like vegetables and meat to Japan from all part of the world.




輸入=import。なんで知っているのに、他の言い方を考えるのか。そういう向きも多いだろう。特に何でも『一言』で済ませる傾向にある我々日本人は、英語も一言で表現しようとする。キャッチフレーズのように一言で言う。便利であるが、何となくわかった気になる危険性も大きい。例えば、前にも本ブログで出てきた『高齢化社会』。我々は、どうしても、このような日本語を見ると、一言で英語も言おうと頭がパターン化してしまっている。パターン化は硬直化である。頭が働かない、考えられない、思考停止状態に陥る。

『高齢化社会』を簡単な英語で言おうとする。『高齢化社会』とは何か?要は、おじいさん、おばあさんが沢山いるのである。よって Japan has many old people.なのである。『高齢化社会』と聞いて、日本語では漠然と聞いて理解している。あえて英語に直したら、急に目に浮かぶような状況になる。切実なものとなる。

老人が多いのか。ということは、子供が少ない。ということは、働き手が少ない。ということは国内総生産がどんどん低下し、国力は衰える。ならば外国人労働者に頼らざるを得ない。ということは・・・など色々考えてしまう。

要は、日ごろ漠然と聞いて理解している事柄が、英語に直すという努力を通して、それがどういうことかを改めて考える契機となるのである。これが英作修行の恩恵である。よく考えないと英語に直せない。そのおかげで、『高齢化社会』とは、そもそもどういうことか、などを考える習慣がつく。

わかっている。そう思うことが油断である。本当に私は、わかっているのか。わからないと知り、初めて頭は考え始める。英語で表現する努力を通して、人は思索する習慣を身に付ける。

一つの事を、様々に言い換える。それは、一つの事柄を多角的に見ることである。一つの事柄をより深く理解することである。そして、いかに自分がわかっていないかを知る。『無知の知』に至り、人はようやく自分の足で考え始める。

以上。








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