知的財産研究室

弁護士高橋淳のブロクです。最高裁HPに掲載される最新判例等の知財に関する話題を取り上げます。

ブリッジ回路審取

2012-09-06 16:17:45 | 最新知財裁判例

平成24年8月8日判決言渡 同日原本領収 裁判所書記官
平成23年(行ケ)第10358号 審決取消請求事件
口頭弁論終結日 平成24年7月18日
1 本件は,拒絶査定不服審判不成立審決の取消を求める事案です。
2 本判決は、容易想到性を否定した上で、被告が本訴において新たに提出した証拠である乙1から3について、「本件審決は,界磁回路が4つの半導体スイッチング素子を有するH型ブリッジ回路に接続された引用発明に周知例1及び2に記載された技術を適用して本願発明を容易に想到することができたとするものであり,乙1ないし3は,本件審決において引用されず,これらに基づく容易想到性は判断されなかったものである。そこで,再度の審判手続においては,乙1ないし3を引用した上,原告に意見を述べる機会を与えるべき」と判断しました。
3 本判決は、審決取消訴訟において新たに提出した証拠の対処について参考になる事例と思われます。


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