知的財産研究室

弁護士高橋淳のブロクです。最高裁HPに掲載される最新判例等の知財に関する話題を取り上げます。

ヘニング・マンケル「目くらましの道」を読む

2011-01-29 14:37:45 | 読書

「目くらましの道」を英語版で読んだのが僕のマンケル・デビューでした。当時通っていたベルリッツの英語の先生に勧められました。

全編に漂う暗さと冬の長いスウェーデンのイメージがシンクロしつつ、現代社会の抱える病理に戦慄を感じるとともに、家庭と仕事の摩擦、娘、父親との関係に悩むヴァランダー刑事に共感したものでした。

今回、日本語版で読みましたが、大筋の理解に誤りがなかったことを確認できて一安心でした。訳文はかなりのハイレベルですが、英語版ほどのインパクトがなかったのは、やむを得ないでしょう。

これまでに読んだヴァランダー・シリーズの中ではマイ・ベストです。

 


コメントを投稿