「国家の品格」の藤原正彦さんと「博士の愛した数式」の小川洋子さんの対談集。
220と284は友愛数。友愛数とは、互いの1を除いた約数の和が互いの数になるもの。このペアを「友愛数」と名付けるセンスが素晴らしい。
28は完全数。完全数とは、約数の和が自分自身になるもの。これを江夏の背番号に結びつけるのは小川さんのセンスです。
高木貞治の明晰な「解析概論」を読んで、一瞬、数学科進学を考えた過去を思い出しました。
あまたの天才を引きつけるが、何の成果もだせないまま人生を終える人もいる数学の世界。将棋の世界も似ているところはあります。
オイラーの公式も素晴らしい。創造主(神と呼ぶか否かは別)の存在は信じざるを得ませんね。あまりに美しい数学をベースにした技術が作動している訳ですから。
数学と将棋の関係を考えると面白いかもしれません。広瀬さんは数学科ですしね。羽生さんの将棋の真理を極めるという姿勢や藤井さん、佐藤さんらの常識を覆す新戦法・新概念の発見など、数学と将棋が対応する点は多いように思います。
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