中山先生の「特許法」は、新年の贈り物です。49ページ以下の職務発明に関する記載は極めて重要です。リスクを負担して発明を実用化するのは使用者であるから、従業員に対するインセンティブだけではなく、使用者のインセンティブも考慮する必要があること、職務発明という問題が諸般の事情を勘案して解を出さなければならない難問であること等、含蓄があります。また、9ページ以下の知的財産を独占することの弊害について指摘されています。当然の観点ですが、実務家は忘れがちです。
特許法 (法律学講座双書) | |
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