明朝200年の繁栄を今に残す世界遺産「明の十三陵」です。
最初に明の三代目皇帝永楽帝が生前に自らの墓を建設したことにはじまり、明代16人の皇帝のうち13人の陵墓があります。
真ん中の石畳は建設当時のものが残されています。
龍のような枝、槐(えんじゅ)の木の種類だそうです。
稜恩門跡です、十三陵のうち、現在発掘されているのは、第14代神宗万暦帝の陵墓「定陵」だけです。
中国の人たちは、門をくぐるとき「おじゃまします」、門を出るとき「ただいま」とあいさつをするとのことでした。
「ただいま」というのは、死の世界から現世へ帰ってきたからだそうです。
発掘のために掘られた横穴ですが、これは使われることなく、別のルートで発掘されました。
定陵の地下宮殿までは結構な距離を歩いていきます。
地下9階まで階段を下りていくと、万暦帝と皇后の棺が安置されています。
周りの小さいものには副葬品が入っていて、石で造られた皇帝と皇后の椅子なども並んでいました。
2年分の国家財政と6月の年月を費やして、自分の生前中に造ったそうです。
明楼からの眺めです。
小さなくまがらくだの首の所に座っているのが見えますか。
前回行ったときのこの風景を期待していたのですが、今回は入口も出口も違っていて、大きな石像の動物たちが道の両側にずら~と並んでいるのを見ることはできませんでした。