昨日から続きます。
「声に出して読みたい日本語」がベストセラーになった。
腹から声を出す例として謙信が川中島で信玄に単騎迫った有様を描いた
「鞭声粛々夜河を過る・・流星光底長蛇を逸す」が詩吟の定番として掲載されている。
その説明に詩吟のポイントは「腹から声を出すことである、詩吟にはいわゆる美声は必要なく、
丹田から生まれ、晴朗で豪快味のある声がふさわしい、さび声もまた良い」とされている。
漢詩は一音一音をはっきりと声に出すのがポイントであるが、
私達は日常では全ての音を均等に・はっきりと発音していない。
だから、詩吟の様に声をはっきり発すると、響きとしての言葉の生命力を感じる、
魂が揺さぶられるような力があると記してある。
つまり詩吟では「詩文の語り」に一切節を付けずに、その余韻の中に旋律(メロデー)を付け、
更に余韻の中に自分の感動を込め、この感動を聞くものに伝えると良いということである。
明日に続きます。
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