福島第1原発による放射能汚染は収束したりコントロールされているどころか
“Uncontrollable” であり、人智を超えた惨事が拡大しつつある。
今日のニュースでは、牛乳パック1本当たり 220万ベクレル/L もの
超高度のストロンチウム90などのベータ線を出す放射性物質が検出された
と云う恐ろしい話である。
地下水汚染濃度、最悪更新=220万ベクレル、福島第1海側―東電
(時事通信) - 2014年1月11日(土)15:00
漏れ出た汚染水は、数百トン にも昇るようなので、その総量たるや如何!
1月6日付けのニュースでは、
【福島第1原発で汚染水約300トンが漏れたタンク近くの観測用井戸で
昨年12月29日に採取した水から、放射性物質のトリチウムが
1リットル当たり34万ベクレル検出されたと発表した】
トリチウム濃度10倍に=汚染水漏れタンク付近-福島第1
(時事通信) - 2014年1月6日(月)12:27
おそらく、炉心溶融して地下深くまで進出している原子炉・炉心部分が
この地域広域に亘って拡大しているのではないだろうか?
超高濃度に検出されたのが、セシウムではなくてストロンチウムや
トリチウムであったことも、その一つの顕われと言えると思う。
これに関連しているのかどうかは不明だが、敷地境界の放射線量も基準値を
大幅に超していると云う。
福島汚染水:境界線量、基準の8倍 貯蔵タンク付近
(毎日新聞)- 2014年1月10日(金)20:57
こちらは、地下水だけではなく、依然放出を続ける使用済み燃料や、崩壊した
原子炉から放出される「空気中の放射能量」が相当高いことを示していると思う。
又、汚染された水を処理する外国製の 『ALPS』 とか称する処理装置が
年初めから故障で、全て停止すると云う事故が発生し、『原因不明・調査中』
とされてきたが、昨日になってようやく原因が判明して応急措置が終わった
とのこと。
処理装置本体ではなく、クレーンの故障で電気系統がダウンしたらしい。
汚染水処理、再開の見通し=クレーンのモーターに不具合―福島第1
(時事通信) - 2014年1月10日(金)11:17
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地下水汚染濃度、最悪更新=220万ベクレル、福島第1海側―東電
(時事通信) - 2014年1月11日(土)15:00
東京電力福島第1原発で放射性物質に汚染された地下水が海へ流出している問題で、東電は11日までに、海側の観測用井戸で9日に採取した地下水からストロンチウム90などのベータ線を出す放射性物質が1リットル当たり220万ベクレル検出されたと発表した。これまでの最高値は昨年12月に測定された同210万ベクレルだった。
東電によると、この井戸は第1原発2号機タービン建屋の海側、護岸から約40メートルの場所にある。セシウムは検出できないほど低い値だが、ベータ線を出す放射性物質の濃度は非常に高い。濃度は上昇傾向にあるが、原因は分かっていない。
福島汚染水:境界線量、基準の8倍 貯蔵タンク付近
(毎日新聞)- 2014年1月10日(金)20:57
東京電力福島第1原発の汚染水問題で、東電は10日、敷地境界の年間被ばく線量が、周辺への影響を抑えるため廃炉計画で定められた基準「年間1ミリシーベルト未満」の8倍に当たる8ミリシーベルトを超えるとの試算を明らかにした。放射性物質を含む汚染水を入れた貯蔵タンクを敷地境界付近に設置したのが原因という。東電は昨年5月に基準を超えたことを把握したが、増え続ける汚染水の貯蔵場所の確保を優先し対策は後手に回った。原子力規制委員会は10日、今月中に東電に対策と基準まで低減できる時期の提示を求めた。
年間被ばく線量が上昇しているのは敷地南側。そばには、汚染水の入った貯蔵タンクがある。昨年4月に地下貯水槽(7基で計5万8000トン分)での汚染水漏れを受け、急場しのぎでこのタンクに移送した。その後も南側は空き地だったため、増え続ける汚染水を収容するため南側の敷地を中心に増設していた。
この汚染水には、ストロンチウム90などベータ線を出す放射性物質が含まれている。ベータ線は、物体を通り抜ける力は弱いが、タンクの鉄に衝突すると透過力の高いエックス線が発生、放射線量が上昇しているという。この影響で、昨年3月末には基準を下回る年間0.94ミリシーベルトと見積もっていた試算は、同5月には年間7.8ミリシーベルト、同12月には年間8.04ミリシーベルトまで上昇した。
規制委は昨年8月、東電が基準の1ミリシーベルトに戻すことを前提に計画を認可した。規制委の更田豊志(ふけた・とよし)委員は10日の会合で、「1ミリシーベルトに戻ることを前提に計画を認可した。野放図になっていることはよしとしない」と述べた。敷地境界付近の立ち入りは制限されているため、周辺に住民はいないが、有識者からは「将来の住民の帰還に向けて、(線量上昇に)歯止めをかけるべきだ」との意見も出た。一方で、「線量の低減だけにとらわれて、ほかの作業に影響が出ないよう考えるべきだ」などの慎重論も出された。東電の姉川尚史常務は「(原発の建屋から遠い敷地境界近くにタンクを置くことは)原発作業者にとっては、被ばく線量が下がるので有益だが、指示があった敷地境界の線量低減のスケジュールは示したい」と述べた。
汚染水は、壊れた原子炉建屋に地下水1日400トンが流入し、溶けた核燃料に接触して汚染され増加し、タンクに貯蔵されている総量は昨年末で40万トンを超えた。現在、東電は地下水の流入を防ぐために建屋周辺の地中を凍らせる「凍土遮水壁」の設置を計画しているが、前例がない大規模な工事で効果は不透明だ。汚染水を浄化する切り札と位置づけられている多核種除去装置「ALPS(アルプス)」は今月8日に不具合で停止。10日に運転を再開したものの、トラブルが続き安定した運用ができない。稼働してもトリチウム(三重水素)が残るなど課題は山積している。【鳥井真平】
汚染水の計測、半年分公表せず 東電「つじつま合わず」
(朝日新聞) - 2014年1月9日(木)10:53
トリチウム濃度10倍に=汚染水漏れタンク付近-福島第1
(時事通信) - 2014年1月6日(月)12:27
東京電力は6日、福島第1原発で汚染水約300トンが漏れたタンク近くの観測用井戸で昨年12月29日に採取した水から、放射性物質のトリチウムが1リットル当たり34万ベクレル検出されたと発表した。前日採取分は同3万4000ベクレルで、10倍に急上昇した。
同30日から1月4日に採取された水は同37万~45万ベクレルで推移しており、東電は上昇の原因について「地下水の影響が考えられる」と話している。
(時事通信 2014/01/06-12:27)
汚染水処理、再開の見通し=クレーンのモーターに不具合―福島第1
(時事通信) - 2014年1月10日(金)11:17
東京電力福島第1原発で汚染水から放射性物質を減らす装置「ALPS(アルプス)」のクレーンに不具合があり処理が中断していた問題で、東電は10日、再開の見通しが立ったと発表した。クレーンは放射性物質を吸着させた廃棄物の保管容器を交換するためのもので、走行用モーター1台に不具合があり安全装置が作動していた。
東電は応急措置として、4台あるモーターのうち不具合のあった1台を含めた2台を取り外し、残りの2台でクレーンを作動させる。早ければ同日午後にも3系統あるうちの2系統で順次、処理を再開する。
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