2015年1月16日(金)
「表現の自由」が問われている!
「シャルリエブド」が襲われ、これに関連して17名の命が奪われたことは
惨劇であり、犯罪者を許せるものではない。
フランス人や西欧の人々が
「私はシャルリ」 "JE SUIS CARLIE"
「私たちはシャルリ」 "NOUS SOMMES CARLIE"
と声を上げて連帯の意志を示したのはフランス建国の理念である
「表現の自由」を守るために命懸けで闘うと云う姿勢を示したもので
貴重な行動であり意思表示である。
しかし、一方で 『西欧民主主義』 の価値観と全く立脚点が異なる
イスラム教を下品なマンガで風刺していた 「シャルリエブド」 の
『表現の自由』 を命を掛けて守らなければならないものかどうかは
評価が分かれる。
いま、日本でも民族差別・人種差別そのものの 「ヘイト・スピーチ」を
規制するべきかどうかが問題になっている。
フランスの価値観からすれば、 「ヘイト・スピーチ」 も「表現の自由」
の観点から「全て許せる」 “TOUT EST PARDONNE”
と云うことにならないか?
そうなると、「ヘイト・スピーチ」 を行っている排外主義者を増長させる
ことになりはしないか?
一方では、フランスでさえ極右政党『国民戦線』が支持率で他の諸党を
上回っていると云う状況が生まれている。
「表現の自由」に関わる難しい問題が突きつけられていると言えよう。
国内では、爆笑問題の政治ネタがNHKの『通常の自主規制』によって
「没にされた」ことが本人のラジオ番組で暴露され話題になっていたが
爆笑問題が事実上NHKに謝罪する形で終わった。
爆笑問題はNHKでレギュラー番組【爆問学問】 を持っていることも
影響しているものと思われる。
さらに、年末のコンサートでのパフォーマンスが右翼から攻撃された
サザンオールスターズの桑田佳祐氏が、謝罪し【日刊スポーツ】の
大きな記事になっていた。(下の画像)
おそらく、桑田佳祐氏のパフォーマンスを攻撃したのは、
「ヘイト・スピーチ」をしている人々と同根であろう。
(現在の明仁天皇は、こういう輩を最も嫌っていると思う。)
反対勢力から攻撃されると簡単に謝罪することが恒例になれば、
今後のエンターテイメント業界に暗い影を落とすことになる。
これらも「表現の自由」 に関わる重大な問題である。
Wポストが仏紙風刺画掲載 割れる有力メディアの判断
西日本新聞 ‐ 2015年01月14日 05時33分
私はシャルリではない
西日本新聞 ‐ 2015年01月15日 17時00分
反テロ連帯 「文明の衝突」にはするな
西日本新聞 ‐ 2015年01月14日 10時49分
西日本新聞のコラム記事(上)
および日刊スポーツの大きな記事(下)から 写メ添付。
*******************************************
(左のアイコンをクリックして
もらえたら嬉しいです)
*******************************************