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原子力委・「新大綱」策定で議案隠し 大飯再稼働への影響を懸念し 

2012-05-09 23:41:08 | 政治
2012年5月9日(水)

 昨日の毎日新聞に、「大飯原発の再稼働に影響を与えかねない」として、

内閣府原子力委員会が「新大綱」策定の会議に、議案の一部を隠蔽して

出していなかったことが解ったと云う記事が出ていた。

 毎日新聞は、
 【原発推進派に有利に働くよう、議案を恣意(しい)的に調整している
  疑惑が浮上した。】 
と書いている。

 こういう姑息なやり方をやればやるほど、国の原子力政策の信頼性が

低下してゆくということが解らないのであろうか?

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原子力委:大飯再稼働への影響懸念、議案隠し 新大綱策定
 毎日新聞 - 2012年05月08日 02時39分


  大飯原発再稼働と新大網策定会議の議案隠蔽を巡る主な動き

  関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)再稼働の妨げになるとして、内閣府原子力委員会が4月、有識者によって長期的な原子力政策を決める原子力委の「新大綱策定会議」(議長・近藤駿介原子力委員長)の議案の一つから「(原子力と)地域社会との共生」を外していたことが、毎日新聞の入手した議案書で分かった。経済産業省・資源エネルギー庁や電気事業者側に極秘で事前に議案を示したところ「『地域とはどこか』と論争が起こるのでやめてほしい」と依頼され隠蔽(いんぺい)したという。原発推進派に有利に働くよう、議案を恣意(しい)的に調整している疑惑が浮上した。

 再稼働を巡っては政府が「地元の理解が必要」とする一方、どの範囲が地元かを明確にせず批判を浴びており、問題の議案を取り上げると動きに拍車がかかる可能性がある。近藤氏の了承を受け隠蔽した疑いが強く、原発事故後「ゼロからの出発で議論する」と公平な議事運営を強調してきた近藤氏の姿勢に重大な疑問が浮かんだ。 


原子力委:議案選定、際立つ不透明
 …委員長は隠蔽を否定

 毎日新聞 - 2012年05月08日 02時44分
 

 新大綱策定会議の議案隠蔽(いんぺい)疑惑で、原子力委員会の近藤駿介委員長は7日、毎日新聞の取材に「事務局(内閣府職員)から『(取り上げると)地域の範囲について議論になる』と聞いた」と、報告を受けた事実は認めたものの「(報告を受けたから)議題として取り上げなかったのではなく、議案が煮詰まっていなかっただけ」と正当性を主張し隠蔽を否定した。
 しかし、関係者によると、経済産業省・資源エネルギー庁や電気事業者側が延期を求めないと4月の策定会議で取り上げられる方針だったといい、食い違いが際立つ。

 一方、議案が事業者に渡った点は「(事実なら)特定の団体に事前に配るのは好ましくない」と不適切さを認めた。しかし「不公平ではないか」との質問に「アンフェアかどうかは知らない」「議事選定が不透明ではないか」との指摘には「選定なんて一貫して透明じゃない」と独自の理論を展開した。

 エネ庁の吉野恭司原子力政策課長は「確認しないと答えられない」と言った。「記憶がないのか」との問いにも「覚えているかどうかも含めて確認する」と不明瞭な回答に終始した。【清水憲司、松谷譲二】

 ◇原発推進派を利する行為


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