JUNSKY blog 2015

私の時事評論等です
文化関係の記事は、
【観劇レビュー&旅行記】(ブックマークのTOP)
で書いています

風刺週刊紙シャルリー・エブド 編集部が銃撃され12人死亡 その後も・・・

2015-01-09 23:51:15 | 国際関係
2015年1月9日(金)

 新年が明けて1週間も経たない New Year に Unhappy なテロ事件が発生。

 フランス建国の理念の重要なポイントである言論の自由・出版の自由への
最悪の攻撃である。テロによって黙らせようとする意図が明白である。

 フランスはもとよりヨーロッパ諸国のジャーナリストや有志は
【JE SUIS CHARLIE】 と書いたプラカードを持って集会やデモを
行っている。 如何にも欧州民主主義の表現方法ではないか!
 『JE SUIS CHARLIE』 とは、『私はシャルリー』 と云う意味であり
心からの連帯を表現するものらしい。
 しかし、私はTVニュースを見た時 『JE SUIS』 が 『JESUS』(ジーザス)
すなわち『キリスト教』 を強調するもののようにも『勘違い』した! 

 話しは全く飛ぶが、日本でもNHKが爆笑問題のネタを事前に検閲し、
政治家を話題に取り上げるのは「一斎不可」とネタを没にされたとのこと。

 殺人テロと事前検閲ではレベルは異なるが、言論封殺という性格は
同じと言わなければならない。

 しかし、これに対する日本のジャーナリストの抗議行動や連帯表明等は
全くお目にかからない。 日本のジャーナリストの言論の自由侵害に対する
不感症と云うか他人事意識は、どうにもならない状況である。


 とはいえ、この言論人を多数殺害すると云うテロは余りにも非道である。
現代社会においては許せるものではない。

 何故『現代社会においては』と前ぶりを書いたかと云えば、11世紀には
『十字軍』と称してイスラム教徒を国を挙げて殺戮すると云う国際テロが
キリスト教徒によって行われるなど、「宗教戦争」が当たり前に行われて
いたからである。 イスラム教徒の怒りは今も底流に流れている。

 一方で、『現代社会においても』 アメリカによるイラク攻撃と云う
いわば冤罪による空爆などによって桁違いの(何桁も)多数の死傷者を
出している『犯罪行為』も許されるものではなく、これに対する反発が
テロの重要な温床になっていることも忘れてはならない。
 アメリカをはじめとする『多国籍軍⇒米軍補完軍(日本も)』による
イラク・アフガニスタン・シリア等などへの攻撃も一方的なものであり
『正義』の名の戦争で儲かる『死の商人』が後ろで操っていることも
心しておかなければならない。

 もっとも、世界中の『普通の』イスラム教徒にとっては迷惑な話である。
変な目で見られるだけではなく、就学・就職差別などで益々生活困窮者が
増えることであろう。彼らは、もう一方の犠牲者と言えるかも知れない。

容疑者1人を逮捕=残る2人確保へ写真公表―仏風刺紙銃撃事件
 (時事通信) - 2015年1月8日(木)12:48


仏週刊紙テロ:12人死亡 覆面3人銃乱射 イスラム風刺画影響か
 毎日新聞 - 2015年01月08日 東京朝刊


男2人、人質取り籠城=仏風刺紙襲撃実行犯と断定―警官隊と銃撃戦・パリ北東部
(時事通信) - 2015年1月9日(金)21:57



*******************************************
にほんブログ村 政治ブログ 政治・社会問題へ  (左のアイコンをクリックして
              もらえたら嬉しいです)
*******************************************

仏週刊紙テロ:12人死亡 覆面3人銃乱射 イスラム風刺画影響か
 毎日新聞 - 2015年01月08日 東京朝刊
 

【パリ宮川裕章、斎藤義彦】
 仏週刊紙「シャルリーエブド」のパリにある本社で7日午前11時半(日本時間同午後7時半)ごろ、黒い覆面をかぶり銃を所持した少なくとも3人の男が押し入り、銃を乱射した。仏メディアによると、同紙編集長と編集関係者、風刺画家、警官2人の計12人が死亡し、約20人が負傷した。数人は重体とみられる。事件後に現場を訪れたオランド大統領は「間違いなくテロだ」と断定。当局は逃走した容疑者の行方を追っている。

 同社は2006年以降、イスラム教の預言者ムハンマドの風刺画を掲載。12年には抗議デモがアジアや中東の10カ国以上に広がり、仏政府は20カ国で大使館や学校を閉鎖する事態となった。またツイッターでも複数回、イスラム教を巡る風刺画を掲載していた。男たちは犯行当時、「預言者のかたきだ」と叫んでおり、イスラム過激派に影響を受けていた可能性が高い。

 AFP通信などによると、男たちは自動小銃カラシニコフとロケット砲を所持。編集会議中だった同社2階の部屋に押し入り、銃を乱射した後、パトカーに向けても銃を乱射、車で逃走した。

 フランスでは最近、各地で警察や市民への襲撃事件が発生。イスラム国にも1000人以上が参加しており、政府はテロへの警戒を強めていた。

 オランド大統領は、「表現の自由のシンボルであるメディアが攻撃された。フランスは自由を守るために結束し、容疑者を見つけ出す」と述べ、事件解決への強い決意を示した。

 またシャルリーエブド社が「数回の脅迫を受けてきた」と明らかにし、各官庁の警戒レベルを上げたと述べた。

 AFP通信によると、キャメロン英首相はツイッターで「我々はフランス国民とともにテロと戦い、表現の自由を守る」と述べた。

 ◇最新号で過激派挑発

 仏週刊紙シャルリーエブドは反権力、社会風刺が売り物で、ローマ法王やオランド大統領を揶揄(やゆ)するような風刺画も掲載している。2012年にイスラム教の預言者ムハンマドの風刺画を掲載した時には、話題性を狙った商業主義との批判も受けた。

 昨年10月には、イスラム国による人質の処刑の場面を模し、戦闘員とみられる黒覆面の男にナイフを首筋に突きつけられたムハンマドが「私は預言者だ」と抵抗する風刺画を掲載した。

 7日付の最新号では「フランスではまだテロが起きていない」のタイトルで、イスラム過激派とみられる男が「新年のあいさつは1月末までできる」という内容の風刺画を載せた。また同社ツイッターでは7日、イスラム国のバグダディ指導者が新年のあいさつをする風刺画を投稿した。



男2人、人質取り籠城=仏風刺紙襲撃実行犯と断定―警官隊と銃撃戦・パリ北東部
(時事通信) - 2015年1月9日(金)21:57

【パリ時事】
 フランスのパリ北東約40キロのダマルタンアンゴエルで9日朝(日本時間同日夕)、男2人が警官隊と銃撃戦を展開、その後、人質を取って印刷会社の社屋に立てこもった。カズヌーブ内相は、2人を7日に起きた風刺週刊紙シャルリー・エブド銃撃事件の実行犯とされる兄弟のシェリフ・クアシ(32)、サイド・クアシ(34)両容疑者と断定し、2人の拘束作戦が行われていることを明らかにした。襲撃発生から3日目を迎え、世界を揺るがしたテロ事件は重大な局面を迎えた。

 現場では治安部隊が建物を包囲し、警官が立てこもり犯との接触を試みている。地元テレビによれば、印刷会社に電話した仏議員に対し、立てこもり犯の1人は「殉教したい」と話した。人質は少なくとも1人で、仏誌ルポワン(電子版)によれば印刷会社の幹部が含まれているという。

 両容疑者は7日午前にパリの同紙本社を襲撃し、警官や同社編集長ら計12人を殺害。車で逃走し、8日には立てこもり現場に近いビレコトレで目撃された。その後車を乗り捨て、9日朝までに女性から別の車を奪ったことが確認されている。この女性が直ちに当局に通報したことが、両容疑者の居場所の特定につながった。

 立てこもりの現場はパリ北部のシャルル・ドゴール空港から北東に約12キロ。仏当局は9日朝、車で移動中の2人を発見。追跡中に銃撃戦があったが、仏検察当局は同日午前の時点で、撃ち合いによる被害者はいないと発表した。AFP通信によると、現場周辺にある学校では避難措置が取られた。

 一方、当局はAFP通信に対し、パリ南部の郊外モンルージュで8日起きた女性警官の殺害事件をめぐり、風刺紙襲撃事件との関連を確認したことを明らかにした。モンルージュの事件は当初交通事故をめぐるトラブルが原因とみられていたが、風刺紙襲撃事件でも警官2人が犠牲になっていることから、一連の事件が国家権力を狙った計画的犯行だった可能性も浮上してきた。

 米メディアによると、サイド容疑者は2011年にイエメンへ渡航し、国際テロ組織アルカイダ系の組織から射撃などの訓練を受けていた。

 仏政府は過激派テロに関する国際的な対策を話し合うため、米欧諸国を招いて11日にパリで国際会議を開くことを決めた。  




*******************************************
にほんブログ村 政治ブログ 政治・社会問題へ  (左のアイコンをクリックして
              もらえたら嬉しいです)
*******************************************

 

 



コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。