私は、認識不足なのかも知れないが、他国の一部が独立するかどうかを、
何故、日本のニュースのトップで大掛かりに取り上げなければならないのかが
どうも解らない。
海外ニュースの一つとしてなら解ら仁ことではないが、NHKも民放もTOPで
鳴り物入りでスコットランド独立の住民投票の推移を時々刻々取り上げていた。
結果は当に、『泰山鳴動してねずみ一匹』 のようなものであった。
国内でも原発を止めるために住民投票を実施すべきだと云う人々が
今も少なくないが、国民に深く浸透しないまま住民投票に訴えると、
却って『墓穴を掘る』結果となりかねないことに留意するべきだと私は思う。
住民投票は、『両刃の剣』 である。
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独立反対派が勝利 その勝因は
(NHKニュース&スポーツ) - 2014年9月19日(金)14:04
今回の住民投票で独立反対派は、独立した場合のリスクを繰り返し主張することで支持を固めました。投票日に向けて反対派は激しい追い上げを受けましたが、充実した福祉の実現を訴えた賛成派に対して財源が不十分だと指摘しました。
また、反対派は、独立した場合、信用の低下で、スコットランドから企業の移転が進む可能性があるとして経済面での先行きの不透明さを強調しました。さらにキャメロン首相は、スコットランドが独立しなければ自治権の拡大を進めると約束し、態度を決めかねていた有権者の投票行動に一定の影響を与えたものとみられます。
こうした反対派の主張に対し、一時優勢が伝えられていた賛成派は効果的な反論ができず、最終盤になって支持が伸び悩み、独立を果たすことはできませんでした。
スコットランド独立否決 住民投票 英メディア報道
(産経新聞) - 2014年9月19日(金)15:36
【エディンバラ(英北部)=内藤泰朗】
英北部スコットランドの独立を問う住民投票が18日に行われ、即日開票の結果、19日早朝までの集計で「反対」が多数を占め、BBC放送など英メディアは「独立が否決された」と伝えた。最大都市グラスゴーなど一部の都市部などで独立賛成が過半数を獲得したが、地方部では反対派が多数を占めた。英政府は国土の3割、人口の8%を超えるスコットランドをつなぎ留め、300年にわたる「連合王国」の維持に成功。国力低下や経済混乱につながる分裂の危機を辛うじて回避した。
地元選管は19日午前、計32の行政区のうち26区の集計段階での得票状況として、独立「賛成」が45・72%、反対54・28%と発表した。登録有権者数は約430万人。BBC放送は、最終的な投票率は80%前後になると予測した。
都市部では、賛成票が優勢に推移したものの、地方部では軒並み反対票が過半数を占めた。英メディアはグラスゴーなど大票田の推移を見極めた上で「独立否決」を速報した。
独立派は組織的な戸別訪問を展開し、福祉や非核化を求めるスコットランド世論を英政府が無視してきたとの住民の不信感をあおった。予想を上回る接戦は、独立紛争を抱える世界各国の大きな注目を集めた。
賛成が過半数となればスコットランド独立が決まり、英国は国土の3割、人口の8%を超えるスコットランドを失い国力が低下、核戦力にも大きな影響が出ると懸念されていた。
独立が実現しなくなったことで、英通貨ポンドの下落などの経済混乱には歯止めがかけられそうだが、キャメロン英首相は事態収拾に向けて対策を迫られる。
キャメロン首相は投票直前になり2回もスコットランドを訪問。英国残留を働き掛けるため、野党の労働党とも異例の協力をし、スコットランドに自治権拡大を約束した。
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