きのう、憲法の理念に触れた【河北新報】の5月3日付け【社説】を
ご紹介しましたが、今日も本日(5月4日)付け 【西日本新聞の社説】 を
紹介します。(昨日何故か読売新聞と書いていましたが間違いです)
特に社説の最後に、昨年亡くなった東北出身の井上ひさしさんの
言葉で結んでいた、感動しました。
【 「人間一人ひとりを、かけがえのないそんざいとして、たいせつにする社会。それをいちばんだいじにしていこう、というのが日本の『けんぽう』です」。昨年4月に亡くなった作家の井上ひさしさんが、小学生に憲法授業をしたときの締めくくりの言葉です。
敗戦の焦土の中で生まれた憲法を大事にすることを最期まで願って生きた人です。山形県に生まれ、高校卒業まで戦後を仙台市で過ごし、岩手県釜石市の病院で働いたこともある井上さんです。今回の大震災を知ったら、きっと同じ言葉をつぶやくはずです。】
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震災と憲法 一人ひとりを大事にしてこそ
- 西日本新聞・社説 2011年5月4日
【3日は憲法記念日でした。ことしは、この国に未曽有の恐怖と試練をもたらした東日本大震災について、触れないわけにはいきません。
多くの街が焦土と化した敗戦時以来の災禍と言っていいでしょう。私たちの国と国民が、そこからどう立ち上がり、いかに復興を実現していくのか。その過程で、憲法が果たす役割の大きさを考えるからです。】
【いまなお避難生活を余儀なくされ、辛苦の日々が続く被災地の人々を思うと、13条に「すべて国民は個人として尊重される」と明記した憲法の大切さを痛感します。】
【憲法は同時に、25条で「すべて国民は健康で文化的な最低限の生活を営む権利を有する」とし、国民が等しく不安のない暮らしを営み、生活に行き詰まることがないよう、立法や政策で措置する努力を国に求めています。】
【被災者たちが、明日への希望を持って生活を再建できるかどうか。本当の試練は、復興が本格化するこれから来ると言ってもいいでしょう。
その場面で忘れてならないのが、憲法が保障する「個人の尊重」と「生存権」です。憲法の基本原理である、この思想を復興の根底に据えてこそ、被災した人々の生活基盤を回復し、希望と勇気を与える支援が可能になる。】
【仮設住宅建設や雇用支援などを盛り込んだ4兆円の補正予算が、連休返上の国会審議で成立しました。
「健康で文化的な最低限度の生活」を保障するのは、政治に課せられた憲法上の責務です。それを考えれば、連休国会も当然の対応でしょう。】
【 「人間一人ひとりを、かけがえのないそんざいとして、たいせつにする社会。それをいちばんだいじにしていこう、というのが日本の『けんぽう』です」。昨年4月に亡くなった作家の井上ひさしさんが、小学生に憲法授業をしたときの締めくくりの言葉です。
敗戦の焦土の中で生まれた憲法を大事にすることを最期まで願って生きた人です。山形県に生まれ、高校卒業まで戦後を仙台市で過ごし、岩手県釜石市の病院で働いたこともある井上さんです。今回の大震災を知ったら、きっと同じ言葉をつぶやくはずです。】
【「一人ひとりを大事にしてこその憲法」です。震災の試練の中で迎えた64回目の憲法記念日は、そのことをあらためて浮き上がらせました。 】
今日も社説の大半を引用してしまいました。
西日本新聞では自ら憲法の条項と照らし合わせて書いていました。
積極的な対応だと思います。
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6月開催の全国保育問題研究集会は、山形です。開催が危ぶまれたのですが、東北の被害状況と保育制度解体の動きを明らかにするということで、開催されます。
今、山形まで行くかどうか、思案中です。
井上ひさしさんの記念館もあると伺っていて・・