飢餓海峡

ご存知でしょうか。

水上勉原作で映画化もされました。杉戸八重という田舎の娘（娼婦）の心情をうまく描いています。

そう、舞台は下北半島なのです。娘は湯の川温泉で犯人に出会い惚れてしまいました。映画ロケでいただいた刑事伴淳三郎の色あせた色紙が実家に飾ってありました。一世代前のことです。

このひなびた温泉にゆったり入ってきました。お盆を一日過ぎただけなのにお客さんは他に一人だけでした。

初夏にはホタルの鑑賞会がある、というポスターがまだ貼られたままで、湯船からはもう庭のすすきが見えていました。