球団は、オリックスにFA移籍した西川の人的補償として、日高暖己投手を獲得することを発表しました。
日高投手は22年にドラフト5位で富島高から入団した2年目右腕で、1年目の昨季は1軍での登板はなく、2軍では12試合に登板して1勝1敗、防御率3.15でした。
身長183㎝から投げ下ろす最速148kmの直球とフォークを操り、山本由伸と投球フォームが似ていることから「由伸2世」と呼ばれる次世代のエース候補の潜在能力の高い投手です。
本格的に投手へ転向したのが高校2年秋であることを考えれば、潜在能力が高く伸びしろが大きいと思われ、球団も「何年か後に柱になる選手になってくれたらという期待はある」と将来性を評価しての獲得となりました。
主軸の西川が移籍したことから即戦力候補の野手を中心に指名すると思っていましたが、次世代を担える投手を指名するのは意外でした。
チームには伸び盛りの若手野手が多いことから、敢えて野手は指名しなかったと思われ、今回の指名は新井監督の意向が反映されていることは間違いありません。
カープは、近年のドラフトでは大卒や社会人の即戦力投手を多く獲得しており、日高投手と同年代の投手は手薄なので、補強ポイントであることを考えれば獲得できて良かったと思います。同期入団の斉藤とともに将来、先発ローテーションを担うことを期待したいですね。