ウォーホール左派

今日も作詩、明日もまた、本格詩人のブログ。

窓から人工衛星が見えて

2007-10-22 20:43:05 | Weblog
午後の陽射しを受けている
窓が開いて
レースのカーテンが揺れて
ガラスは 遠い空を 白い雲を
水平にたたえ 映した

時おり 
子供達の歓声は
静寂を乱し
小石は投げられて
うすい影のように通り過ぎた

部屋はノートパソコンが片隅に置かれ
書架は開いていた
窓が開く

家人が出入りしている
思い立ったように
本が引き出され
ページが読まれていく

そのたびに意味の花は開く

テーブルに置かれたノートに
メモ書きがなされる

窓、ガラス、雲、意味、石、自由落下

無造作に散らばる書物
エマソン 高村光太郎 ニーチェ

グラスのアイスコーヒーが飲み干され
パソコンのキーを叩く音が
静寂に染み込み始めると

子供達は 石を 打ち上げ
人工衛星の軌道に入れる
そして 私の言葉は
瞬く間に 飛翔を楽しむ

夢見る人々は
何とは無く 空を見上げて
君の瞳に 白い雲が映えて

今 言葉は人工衛星
永遠の自由落下に入った

言葉の錬金術

2007-10-22 09:01:21 | Weblog
天を突き通す パルス
尖塔を仰ぎ見て
コートの襟を立てて
足早に通り過ぎて

石畳を睨みつけ
落ち葉のささやきを
スケッチしたなら

帰るべき部屋で
レトルトは加熱され

言葉は錬金術 
鉛 水銀 赤い沈殿
重み 結晶 

朝の陽射しを受け切って
神々しい霊気はおりて

三っ目の目と三っ目の耳
錬金術は進んだのか 
停滞しているのか

日々 言葉を試している
言葉の固有 所有 感情 意味
醸し出された 雰囲気

この小高い丘の部屋から見える都市は
ちょうど ゴシックの尖塔の傾斜をもっていて

黒光りする尖塔群が林立する
ハリネズミのゆったりと動く 
背のようだ